福井市寮町、東山健康運動公園にある福井市クリーンセンター(福井市ごみ処理施設)が老朽化に伴い、建て替えられます。ここでは建て替え工事の概要と2022年3月現在の様子を紹介します。
福井市ごみ処理施設とは
概要
現在の福井市クリーンセンターは1987年に着工、1991年に竣工、2015年に大規模改修を行い、2022年現在、31年間稼働しています。現在の施設は2025年までの稼働予定となっていることから新しいゴミ処理施設の計画が進められています。
〇現在の施設の概要
炉形式 | 全連続燃焼式流動床炉 |
処理能力 | 345t/日(115t/24h×3炉) |
敷地面積 | 14,100m2 |
建築面積 | 工場棟 4,251m2 管理棟 721m2 薬品棟 72m2 洗車、計量棟 130m2 延床面積:9,545m2 |
参考資料:新ごみ処理施設整備基本計画概要版 (https://www.city.fukui.lg.jp/kurasi/kankyo/center/newshisetsu_keikaku_d/fil/keikaku_gaiyou.pdf)
建設場所
建設場所は現在の施設の西側です。山を削り造成します。
新しい施設の概要
新しいゴミ処理施設の処理能力は現在よりも一回り小さい265t/日(132.5t/24h×2炉)、炉形式はストーカー式焼却炉となります。事業費は約224億円です。
ごみ処理の過程で発生した熱エネルギーは現施設と同様、健康運動公園のプールへの熱供給を行います。プールに供給した熱を除き、発電を最大限行うことを基本とし、健康運動公園に専用の電力ケーブルを敷設、電気を供給することが検討されています。また、付帯設備として新施設で燃やせる粗大ごみの受入を行うことから、粗大ごみを修理し販売する工房を設けることや既存施設の管理棟内部を改装し、環境関連や施設の維持管理に係る図書コーナーを設置することが検討されています。
スケジュール
2019年 施設整備基本設計
2020年~2021年 事業者選定
2021年~2022年 施設整備実施設計
2022年~2025年 建設工事
イメージ図
現在の様子
2022年3月27日の様子です。
南側
東山墓地につながる山道の交差点付近にある工事ゲートです。
現在、造成工事に入る前に調整池を整備する工事が行われています。
平面図です。芝生広場が一面調整池となります。
スケジュールです。2022年9月末まで工事が行われます。
現クリーンセンター
現在のクリーンセンターに向かいます。
クリーンセンターの地図
管理棟です。
工場棟です。
施設配置図
クリーンセンター西側の斜面です。この山を切り開き、新しいクリーンセンターが建設されます。
東山運動公園
東山運動公園にきました。クリーンセンターで発生した熱エネルギーを利用して作った温水を利用した施設で、50mプールやお風呂、トレーニングルームがあります。
全面ガラス張の円形ドーム屋根が特徴です。このドーム屋根は可動式で開放することができます。
駐車場の一角、プール横の芝生広場が工事現場となっており、そこに至る遊歩道は仮囲いが設置されています。
現場内です。
以上、福井市新クリーンセンター建設の様子 2022.3でした。
〇続き記事は下記リンクより、福井市新クリーンセンター建設の様子② 2023.5
福井市寮町、東山健康運動公園にある福井市クリーンセンター(福井市ごみ処理施設)が老朽化に伴い、建て替えられます。ここでは建て替え工事の概要と2023年5月現在の様子を紹介します。 〇前記事は下記リンクより、福井市新クリーンセンター建設[…]