福井鉄道市役所前駅(現:福井城址大名町駅)は2017年にホームの改修工事が行われました。ここでは旧ホームの現役時の姿から工事中、新ホーム供用までの様子を2年に渡り撮影した写真を元に紹介します。
改修工事とは
概要
福井鉄道は2009年より10年計画で古くなった鉄道設備を改修する「鉄道事業再構築実施計画」を進めてきました。路面区間の各駅のホームは順次改修が行われ、最後に残ったのが当駅です。内容は福井鉄道市役所前駅(現:福井城址大名町駅)の上りホーム(越前武生方面)を北側に移設し、下りホーム(田原町方面)を改修します。行政の支援を受け、事業費約1憶8千万円です。
これまで下りホーム(田原町方面)は横断歩道から直接出入りできましたが、上りホーム(越前武生方面)は大名町地下道からの階段しかなく、車いすの人は介護の人と必要でした。
改修後のホームは相対式ホーム2面2線の構造で、各ホームとも長さ35m、幅2m、待合スペースの屋根の長さは24mとなり、車いすでも楽に利用できるようスロープ、点字ブロックや手すりがつきバリアフリーに対応します。電光掲示板や音声案内なども整備されます。
出典:福井市サイト
スケジュール
2017年7月:工事開始
2017年12月11日:新ホーム供用開始
2018年3月:福井城址大名町駅に駅名変更
地図
2017年7月頃の様子
2017年7月9日の様子です。工事開始前の様子です。
下りホーム
下りホーム(田原町方面)です。このホームは現在の位置で改修します。
改修工事中は上り線の反対側に仮設ホームが設けられます。
渡線はこのまま残ります。
全体的にコンクリートが古いです。1950年の延伸時から使用されているかもしれません。
軌道の改修工事に向け、レール周りのコンクリートがはつられました。
路面区間では順次、軌道敷を改修する工事が行われています。市役所前~田原町間の軌道敷の根本的改修は1950年の延伸時以来初めてだそうです。
拡大するとレールが歪んでいるのがわかります。
上りホーム
上りホーム(越前武生方面)です。下りホ-ムの反対側に移設し、現在のホームは撤去され、跡地は交差点の右折レーンになります。
この場所の横断歩道から直接上りホームに行く客も多いです。
上りホームにはベンチが設置されています。
越前武生・福井駅方面のりば
大名町地下道につながる階段です。
看板
田原町方面です。分岐手前には左の線路に行くための分岐器切り替えスイッチがあります。
地下道内部です。この先にホームがあります。
続く。
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