廃止が検討されている福井市ジュニアグランドの現状 2019.12

福井市の財政難に伴い廃止され、売却が検討されている屋外多目的グラウンド「ジュニアグラウンド」(福井市板垣5丁目)の現状を取材してきました。2019年12月上旬の様子です。

ジュニアグランドについて

概要

ジュニアグランドとは福井市板垣5丁目にある屋外多目的グランドです。南郵便局の南東側、羽水高校の北側の住宅地内にあり、約22,000m2の巨大な敷地内には少年ソフトボール(4面)、少年野球(4面)、少年サッカー(2面)が設けられています。1988年に区画整理事業により建設され、当初は多くの利用がありましたが、メイン利用者の少年ソフトボールの競技人口の減少や福井市内に新たなスポーツ施設ができたことから、現在は利用者が固定化しており、広域の市民を対象とした当該施設の公的や役割が薄れています。

そのような現状で、福井市の財政難に伴う市有財産の整理の中で当グランドを廃止し、民間売却が検討されています。

 

場所

 

配置図

北西にトイレ、北側に駐車場、東側に国旗掲揚塔、4角にネットがあります。

サウンディング型市場調査結果

売却を検討するにあたり、2018年10月にサウンディング型市場調査が行われ、2019年1月にその結果が発表されました。5者の民間事業者から分譲宅地や分譲住宅、アパート、商業施設、高齢者施設などへの転用が提案されました。今後は、2020年1月以降に事業者公募が実施される予定です。

 

 

2020年6月25日追記

グランドが売り出されることが決定しました。最低売却価格は5億5130万円とし、建物解体条件付き一般競争入札で売却されます。分譲すれば70軒ほどの住宅が建てられるそうです。このグランドは元々学校用地として確保されていました。

 

現在の様子(2020年12月頃)

2019年12月上旬の様子です。

南西角(羽水高校前)付近

 

グランド南西側、羽水高校前から取材開始です。

 

グランドの西側には歩行者専用道もあり、歩行者の通行量が多いです。

 

グランドは3街区分の広さがあるので、広いです。誰でも入れる単独のグランドとしては木田地区で一番広いのではないでしょうか。(航空写真を見たら目視一番広いのは羽水高校のグランドでした。)

 

写真のような出入口が各所にあります。北に進みます。

 

北西角付近

グランドの各角にはネットがあり、その左右にはベンチが設けられています。

 

 

各ネットの裏には倉庫があり、グランドの整備道具やスポーツ用品が置いてありました。

トイレ

北西角にはグランド唯一のトイレがあります。

 

トイレの壁にはジュニアグランド使用上の心得が貼ってありました。

 

地震計

 

 

トイレの前には地震計が設置されていました。

 

 

駐車場

トイレの前、グランド北側には砂利敷きの駐車場があります。

 

 

駐車場(北側)から見たグランド

 

北東角(駐車場西端)付近

駐車場西端には福井市河川課の土のう用砂置き場がありました。

 

 

道路から

消防ポンプの収納庫があります。

 

国旗掲揚塔付近

グランド東側には国旗掲揚塔が設置されています。

福井フェニックスライオンズクラブの寄贈品です。

 

東側からみたグランド

 

・南東角のネット

 

・南西角のネット

 

・北西角のネット

 

・北東角のネット

4角のネットを見比べてみると北西角と南東角のベンチには屋根がついており、設備が少し充実しているのがわかります。

 

南東角付近

南東角には水道がありました。

南側からみたグランド

 

南西角

ぐるっと一周し、南西角(羽水高校前)に戻ってきました。

ベンチはU字側溝をひっくり返しただけの簡易な物です。

ジュニアグランドが今後どうなっていくか、注視しています。

 

〇前記事は下記リンクより、廃止された福井市ジュニアグランドの現状 2021.3

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