2020年夏、再開発ビル建設に向けて既存の建物の解体工事が始まります。それに伴い、既存のお店が次々閉店していきました。ここでは三角地帯再開発A街区内の5月~8月間に閉店した店の様子を紹介します。
建物の解体は10月以降に始まるため、大半のお店は9月末までに閉店しました。
〇営業中の様子は下記記事をご覧ください。
現在、福井駅前では福井県最大の再開発事業として「福井駅前三角地帯再開発事業」が進められています。この記事では120mのホテル棟と100mのマンション棟が建設される駅前電車通り北地区A街区第一種市街地再開発事業、通称「三角地帯再開発A」の中央[…]
2020年5月閉店
ユアーズホテルフクイ
6月1日
2020年5月31日をもって、ユアーズホテルフクイは閉館しました。4月半ばからは新型コロナウイルスの影響で、宿泊とレストランを休止しており、5月21日からレストランのみ営業を再開していましたが、宿泊は休業したままの閉館となりました。最後に泊まってみたかったが叶いませんでした。2023年春には世界最大のホテルチェーンの米マリオット・インターナショナルによる「コートヤード・バイ・マリオット福井」に生まれ変わります。
2020年6月1日の様子です。
自動ドアは開かず、扉には閉館を知らせる張り紙が貼られていました。地下1階のイタリアレストランは8月末まで営業を継続します。
中では片づけが行われています。1階の喫茶店のケーキはおいしいと評判でした。
〇ユアーズホテルフクイ
1979年5月開業、敷地面積1,230m2、地上10階地下2階、客室数75部屋。
7月1日
入り口には張り紙はたくさん貼ってあります。
西口地下駐車場からユアーズホテルの地下2階につながっていた連絡通路も封鎖されました。
ATMコーナーも閉鎖されました。
7月30日
ホテル閉店後もしばらく営業を続けていた1階の服屋「レスポワール・フジヤ」も7月下旬頃に閉店しました。
店内は空っぽです。
8月22日
西口地下駐車場のユアーズ連絡通路がどうなっているか見てきました。
駐車場内の案内からは連絡通路やユアーズの表記が消されています。
ユアーズホテルにつながっていた通路は封鎖されていました。再開発ビル完成までこの状態でしょう。
9月20日
南側入口、内部の解体作業が進められています。
解体作業の許可証
北側入り口、ガラスにブルーシートが貼られています。
シャッターが閉められている地下への階段。
内部の解体作業が進められています。
9月30日
中央大通り南側歩道(再開発エリア北側歩道)の封鎖に向けての資材が歩道各所に置かれていました。ユアーズの前には発電機が置かれています。
2020年6月閉店
響きのホール
2020年6月30日に響きのホールは閉館しました。1階通路は開放されており、1階のカフェ跡地はフリースペースとなっています。6階のまちづくり福井の事務所は営業を続けています。
響きのホールは福井市が2001年に2億4千万円で購入した山一証券福井支店ビル跡地に、まちづくり福井が2004年に整備した音楽ホールです。地上6階地下1階、敷地面積447m2、延床面積2,478m2、整備費は11憶8千万円、本格的な音響、照明機器を備えた224席の多目的ホールのほか、音楽スタジオ、カフェレストラン、会議室などがあり、福井の音楽文化の拠点でした。
7月1日
閉館翌日です。1階のカフェだった場所はフリースペースとして開放されていました。
閉館のお知らせ
壁いっぱいに貼ってあったポスターもほとんどが撤去されました。
照明はついていますが、地下のスタジオにはいけなくなりました。
1階の通路はまだ自由に通行できます。トイレも利用可能です。
1階にあったお店は4月以降、再開せずに閉館の日を迎えました。
カフェだった場所はフリースペースとして自由に利用できます。
フリースペースのサービス内容です。
ご自由にどうぞ
9月20日
フリースペース側の出入口は施錠されていました。
響きのホールに最後まで残っていたまちづくり福井の事務所が2020年9月23日にハピリン3階に移転しました。
旧喫茶店を利用したフリースペースも封鎖されていました。取材時、ビル内にはまだ入れましたがトイレと6階のまちづくり福井の事務所以外はいけなくなっていました。
なぜか北側入り口の自動ドアはあけっぱなしになっていました。
9月30日
南側入口、全テナントが撤退し、ビル内に入れなくなりました。
北側入口
北前船のカワモト
2020年6月30日にお土産屋「北前船のカワモト」は閉店しました。
現在は福井インター近くの福井物産館で営業しています。
サンステップ リプラス
気が付いたら閉店していました。
中は空です。
ニューキモトビル
1階は福井資本の串カツチェーン店「元祖串カツ あげマス 駅前店」、2・3階は絹美容室が入居していましたが、気が付いたら閉店していました。看板類も撤去済で、ベニヤ板が打ち付けられていました。
2020年7月閉店
美容室AOI
2020年7月22日に美容室AOIは閉店しました。
ニードル レザークラフト
2020年7月20日に閉店しました。
毛糸屋のニードルレザークラフトです。
2020年8月30日撮影、地下の廊下の電気が消されています。
北の庄通りに移転しました。
移転先のポスターは2枚ありました。
9月30日
隣にあったRenataも閉店しました。
2020年8月閉店
2020年8月に閉店したお店です。
3+5
2020年8月2日に閉店しました。
バス待ちの乗客で賑わっていたたこ焼き屋「3+5」は2020年8月2日に閉店しました。通路奥の方には別の店がありましたが、そちらも同時期に閉店しました。
窓に貼ってあった新聞記事、1997年5月に開業し、この場所で22年営業していたそうです。
9月30日
3+5の奥にあったテナント「あ~toすたじお」は福井駅東口に移転しました。2006年から14年半にわたり営業していました。
日本食レストラン八葉
2020年8月28日に閉店しました。
9月1日
ミスタードーナツ福井駅前店があった場所です。ここのミスドは福井1号店として1973年10月に開業しました。かつては店舗前にすまいるバスの乗り場や近くに福井鉄道の電停があったため、公共交通機関待ちの客でにぎわっていましたが、バス停や電停の移動などにより2016年9月30日に閉店しました。その跡地に現在の日本食レストラン八葉が開業しました。
閉店を知らせる張り紙。
2020年4月以降、平日日中のみの短縮営業を続けていました。
勝木書店福井駅前本店
2020年8月30日に閉店しました。
勝木書店福井駅前本店は1959年12月開店、約20万冊の書籍を扱っていました。5階建てのビルで、1~3階が売り場、4階が事務所でした。閉店後、本店機能はカボス新二の宮店に移転しました。
閉店を知らせる張り紙
閉店に向け、店内では文房具やDVDの80%オフセールをやっていました。
8月30日
2020年8月30日 19時に訪問、閉店の瞬間を見ようと多くの市民が集まっていました。
19時16分、店員が全員店の前に集まり、最後の挨拶をしました。
挨拶の後、店のシャッターが閉まり、閉店しました。駅前本店の歴史はこれで終わりなのか、それとも一時的な中断なのか、店長は再び福井駅前に戻ってくる!と言っていましたの、再開発ビルでの店舗再開を待っています。
余談ですが私が勝木書店福井駅前本店の最後の客になりました。
これが勝木書店福井駅前本店で最後に売れた本です。
9月1日
勝木書店4階事務所の電気はついています。
閉店2日後です。
入り口には閉店を知らせる張り紙が貼られていました。
ドアの隙間から店内が見えました。店内の商品の大半が撤去され、空になった本棚が並んでいます。
9月6日
閉店から1週間、内部の撤去作業が進められています。
空っぽの棚が並んでいます。
9月20日
勝木書店の西側ではボーリング調査が行われていました。
9月30日
店内の様子です。
本棚だけが残されています。
勝木書店の前で行われているボーリング調査の現場を迂回する点字ブロックが敷かれています。
福井薬局
2020年8月31日に閉店しました。
8月30日
1934年に開業、1936年に現在地に移転し、86年営業していました。
9月1日
閉店翌日です。シャッターには閉店を知らせる張り紙はなかったです。
9月30日
店舗右側にあった自販機が撤去され、昔のたばこ売り場の名残が姿を現しました。
くりやま玩具
2020年8月31日に閉店しました。
6月13日
商品は割引されていますがまだ豊富にあります。
店内から見たフクラム
7月30日
閉店前日です。新聞報道の影響もあり、賑わっていました。
自筆の閉店のお知らせ。くりやま玩具は1926年4月に毛矢町で開業し、手作りの乳母車や座椅子など子ども用品を扱っていました。終戦後、毛矢のお店が焼け落ちたため、1945年11月に駅前に店を移転し、荷物の預かり所を営んでいました。1950年頃より玩具の販売を開始、昭和時代は金属製の汽車や飛行機などを中心に販売し、平成のプラスチック製品を経て、現在はカード製品やフィギュア、エアガンなどを扱っています。私が子供だった90年代にはファミコンのソフトを売っていたのを覚えています。
商品はだいぶん減っており、中央の棚は撤去されていました。
棚が隙間だらけです。95年の歴史を幕を降ろします。
9月1日
店内は棚類が撤去され、ガラーンとしていました。
ニューニシオカ靴店
2020年8月31日に閉店しました。
閉店日を示す張り紙はありませんが、同じビル内のおもちゃ屋の「くりやま」は8月末に閉店なので、同時期に閉店だと思います。7月頃より閉店セールをしています。
1945年春に開業し、75年の歴史がありました。
9月1日
店内はガラーンとしていました。
加川薬局
2020年8月31日に閉店しました。
張り紙の多さで有名な薬局です。1940年11月に開業し、80年の歴史がありました。
8月いっぱいは閉店セールをやっています。
店内
店内です。
奥は化粧品売り場でした。
7月までは処方箋も扱っていましたが8月以降は終了しています。
栄養ドリンクがコンビニよりも安かったです。
9月1日
閉店翌日です。店内の片づけをしていました。
閉店後のシャッターに貼られた閉店を知らせる張り紙。
9月30日
アーケードに照明がつく最後の夜かもしれません。
進光堂
2020年8月31日に閉店?
宝石、時計の進光堂は店内整理作業をしていましたので張り紙はなかったですがおそらく8月末閉店と思われます。
9月30日
引っ越し作業が行われていました。
店内のショーケース内は空っぽになっています。
イタリア
2020年8月31日に閉店しました。
ユアーズホテルの建物内で最後まで営業を続けていたスパゲティ・ピラフ専門店の「イタリア」は2020年8月31日に閉店します。8月22日撮影
1階に移転告知の張り紙がありました。1971年8月にパルビル(現:西武新館)に開業し、1979年7月に現在地に移転しました。2021年1月末に加茂河原1丁目に移転します。
メニュー
閉店を知らせる新聞記事
地下のレストラン街最後の店です。
店舗外観
9月1日
閉店翌日です。
メニュー類は撤去されていました。
地下通路はまだ通行できます。
入り口にあった食品サンプルは撤去されていました。
店内は片づけ作業中でした。
王朝喫茶 寛山
2020年8月28日に閉店しました。
王朝喫茶寛山は8月28日に閉店すると新聞報道がありました。記事によれば1974年10月に開店し、親子2代にわたり営業が続けられ、今年で46年になるそうです。
〇王朝喫茶寛山の営業中の様子は下記リンクをご覧ください。
2020年8月28日に閉店した「王朝喫茶寛山」の営業中の様子です。レトロな喫茶店として純喫茶ファンの間で人気がありました。 王朝喫茶寛山とは 概要 王朝喫茶寛山とは中央大通り沿いにあった純喫茶です。ビルの地下にありながら、大理石のビー[…]
8月30日
2020年8月28日に閉店しました。
入口には閉店のお知らせが貼られています。
BON COFFEE
2020年8月31日に閉店しました。
9月6日
11月2日に新栄商店街に移転オープンします。
以上、三角地帯再開発A街区内の5月~8月間に閉店した店の紹介でした。9月以降に続く。
〇続き記事は下記リンクより、【三角地帯再開発A工事記録2-2】(2020.9~10)再開発に向け閉店していく店
〇前記事は下記リンクより、【三角地帯再開発A工事記録1-4】(2019.4)中央1丁目3番地東側・北側の着工前の様子
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