2023年3月、北陸新幹線福井駅が開業します。その時、福井駅はどのような構内になっているのか。ここでは公開されている各種資料を元に私が予想した2023年春現在の在来線・新幹線・えちぜん鉄道を含む福井駅全体構内図を紹介します。
福井駅全体構内図
早速どどーんとどうぞ!
駅周辺地図入りです。駅に隣接する高架下では福井市により、新幹線開業後に不足が見込まれる駐車場、駐輪場などの配置が検討されています。
※各種資料で不明な箇所は推測で描いていますので、実際このとおり出来上がるとは限りません。
構内図拡大
上の図ではわかりにくいので駅部のみを拡大しました。この図を元に解説します。※画像拡大可能
クリーム色:一般利用者が自由に歩けるエリア、青色:駅務室・みどりの窓口・駅事務所、緑色:商業施設・テナント、ピンク色:業務施設・駅後方施設、白色:私の手抜き、クリーム色と同等
※業務施設とは電気室や機械室、駅後方施設はバックヤードです。
新幹線改札は2か所設置
新幹線乗り場はコンコースを挟んで南北2か所に設置されます。新幹線改札が計3か所設置されるのは北陸新幹線内では福井駅のみです。これは福井駅が1面2線と幅員が狭い為、改札が1カ所だと混雑が発生するため、改札を2か所にし、乗客を分散させる狙いがあります。現在は第一改札、第二改札と呼んでいますが、駅開業時には北改札、南改札と呼ばれている可能性があります。
中2階に乗り換え改札を設置
中2階には在来線と新幹線をつなぐ乗り換え改札が設置されます。金沢駅みたいに改札+窓口のパターンになりそうです。
東口に拡張施設を設置
東口には福井市により拡張施設という名の駅ビルが建設されます。これは新幹線高架下では駅施設を設置するには十分な面積が確保されないため、東口駅前広場を一部をつぶしてでも床面積を確保しました。拡張施設内にはコンコースの延長上に屋内広場が設けられ、隣接する階段広場と併せ、コンサートなど各種イベントが開催されます。福井市の施設ですがここに入居する観光案内所は県が運営し、福井県全体の観光を案内します。
詳細は下記リンクをご覧ください。
北陸新幹線福井駅舎の東側には「拡張施設」と題し、福井市の施設が建設されます。ここでは拡張施設はなぜ設置されるのか、どんな施設になるかを紹介します。 拡張施設とは 拡張施設が設けられる経緯 一般的な県庁所在地の新幹線[…]
プリズム福井が拡張
新幹線第二改札と駅後方施設の間に商業施設の設置がJR西日本により検討されています。プリズム福井が拡張される可能性が高いと思い、平面図内には(仮称)プリズム福井Ⅲと書きました。すでに新幹線高架下に整備される商業施設に入居を検討している飲食店もあるため、レストラン街が設置される可能性があります。
その他
・東西通路は現在のコンコース、通路はそのまま残ります。
・新幹線第二改札付近に新幹線側のみどりの窓口が設置されるという噂レベルの話がありますが確証はありません。
幻の連絡通路計画
今回この記事を作成するにあたり各種資料を調べていると在来線、新幹線、えちぜん鉄道の改札内をそれぞれつなぐ連絡通路が検討されていたことを発見したので紹介します。
JR線とえちぜん鉄道を相互に利用する乗客の乗り換え利便性向上のための連絡通路設置や改札の増設などについてえちぜん鉄道高架化事業の計画段階から検討されていました。しかし、当時は新幹線が未認可で事業者との協議・調整ができなかったため、えちぜん鉄道福井駅舎は単独で整備されることになりました。2017年に福井駅舎の認可が下りましたが、すでにえちぜん鉄道福井駅舎の工事は進んでおり、駅舎計画を変更するには手戻り工事が生じる段階になっていました。新幹線中二階コンコースの延長線上には駅務室を設けたため、今後改札内に連絡通路を設けることは構造的にも難しいです。新幹線第一改札内とえちぜん鉄道コンコースをつなぐ連絡通路の設置は手戻り工事が少ないですが、乗り換えに伴い移動距離の短縮は70mと短く、工事費用の割に整備効果が少ない為、今後追加で設置される可能性は低いです。
時代に翻弄され、計画変更だらけの福井駅の悲しい歴史です。
ちなみに、北陸新幹線福井駅の原案では福山駅みたいに2階が在来線、3階が新幹線(2面4線)という巨大な駅になる未来もありました。
以上、北陸新幹線開業後の福井駅全体構内図の紹介でした。予想構内図の答え合わせは3年後です。
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