福井市立図書館がリニューアルします 2020.5

福井市文京2丁目にある福井市立図書館のリニューアルします。ここでは図書館のリニューアル構想内容と現在の図書館について紹介します。

福井市立図書館リニューアル構想とは

概要

現在の福井市立図書館は1976年に開館以来、市内全域へのサービスを展開する図書館として、資料の貸し出しや児童サービスを重視するなどし、多くの市民に親しまれてきました。しかし、開館から40年が経過し、建物の耐震性や施設の老朽化が著しく、施設も手狭になり、再整備が必要となりました。そこで福井市は2017年度に「福井市立図書館リニューアル事業基本構想」、2018年度に「福井市立図書館リニューアル事業基本計画」を策定しました。

本来なら策定後すぐにリニューアルに向けて動く予定でしたが大雪による財政再建により、計画は先送りに、2020年度の当初予算でようやく1億円の設計予算が計上されました。2020年と2021年に設計を行い、2022年と2023年に工事を実施する方針です。2021年には現在東側駐車場として使用している駐車場(県有地)を取得します。

 

構想内容

福井市立図書館リニューアル事業基本計画によりますと、市立図書館と地域交流センターとの2つの施設で構成する複合施設を整備します。。既存の市立図書館を再整備するだけでなく、市民交流センターを新たに設置することで、より多様な市民の読書・学習に資する機能の充実や、田原町駅を核とする周辺地区におけるコミュニティーの再生や賑わい創出に資する機能の充実を図ります。また、市立図書館と地域交流センターとの複合化を通じて、施設間で連携したサービスの展開や利用者間での交流の創出、諸室の相互利用などを可能とし、より効果的・効率的な公共サービスの実現を目指すものとします。

福井市図書館 5 館で1冊しか所蔵しない資料はすべて市立図書館で保存し、不足する 40 万冊分の閉架書庫を増築し、収蔵機能を維持していきます。

市立図書館(既存建物改修)

一般図書(1、2階) 様々な用途で利用しやすい配架を行い、その中に利用形態の違う閲覧席を配置します。
ティーンズ図書(1階) 資料を増やし、複数人での会話も可能な環境とすることで居心地の良さを強調し、ティーンズ世代の利用を促進します。
児童図書(1階) 「おはなしの部屋」「授乳室」を整備し、静かに読書を楽しみたい子どものニーズにも配慮します。
新聞・雑誌(1階) 約 200 誌まで対応可能な面積を確保し、デスク等の設置も行います。
閲覧席・ソファ等(1、2階) 個人席やデスク席、ソファ等を組み合わせて全体で 200席程度を各所に配置します。
サービスデスク等 レファレンスカウンターは、郷土・歴史コーナーに近接して設置し、利用者の調べ学習を支援します。
グループ学習室 ティーンズコーナーの近くに配置し、ワーキング等に利用しやすい学習室を設けます。
対面朗読室 対面朗読室を配置し、その周辺に障がいのある方が利用しやすい環境整備を行います。
閉架書庫 耐火構造床を改装整備し、約 20 万冊収蔵可能な面積を確保します。
事務室等 事務室の他、選書や作業ができるバックスペースを設けます。
共用部 トイレ(多目的含む)、昇降機、機械室等を想定します。

※「ティーンズ」とは10代の少年少女を指す言葉です。

 

市立図書館(増築部)

閉架書庫 積層書庫(2層構造)で約 40 万冊収蔵可能な面積を確保します。

 

地域交流センター(増築部)

新たに設置する地域交流センターについては、市立図書館とともに田原町駅周辺地区の活性化をけん引する役割を担います。

多目的ホール 120 名程度まで対応可能な貸室とし、可動間仕切で3分割程度の分割使用ができるようにします。
活動室 多彩な用途に使用可能な大きさが違う部屋を複数設けます。また、1室は防音対応とします。
カフェラウンジ交流サロン 自動販売機などがある飲食できるラウンジ的スペースを設けます。また、展示等に利用できるスペースを確保します。
共用部 トイレ (多目的含む)、昇降機、機械室等を想定します。

 

構成イメージ図

市立図書館の場所

 

現在の市立図書館

概要

福井市内に市立の図書館は、市立図書館(本館)、みどり図書館、桜木図書館、美山図書館、清水図書館の5館があります。その中で一番古いのが市立図書館(本館)です。ちなみに、市立の図書館で一番入館者が多いのは桜木図書館、蔵書数は市立図書館、貸出数はみどり図書館となっています。

蔵書は約451千点(平成 28 年度)で、蔵書の 75%程度を一般書が占めています。貴重な古書(松平家から寄贈された藩校蔵書からなる「越國文庫」や多くの郷土資料を所蔵しています。また、視聴覚資料は所蔵していません。

市立図書館の概要

開館年月 1976年8月2日
延床面積 3472m2
駐車台数 74 台 (内、障がい者用 5 台)
開館時間 10:00-19:00(火・土・日 -17:15)
休館日 毎週月曜日等
開館日数 281日
入館者数 168,635 人(H28 年度)
蔵書冊数 451,034 冊(H28 年度)
貸出冊数 360,792 冊(H28 年度)
職員数 23人

 

建物の概要

規模 地上3階建て
建築面積 1,464.91m2(図書館1,340.21m2、別棟124.70m2)
延床面積 3,690,12m2(図書館3,179.10m2、別棟511.02m2)
図書館各階面積 1階 1,276.04m2

2階 1,266.93m2

3階 527.76m2

塔屋 108.37m2

高さ 16.91m
主体構造 鉄筋コンクリート造

 

 

平面図

全体

1階

1階は主に一般書、児童書、事務所で構成されています。

2階

2階は主に閲覧室と参考図書室と書庫で構成されています。

 

現地の様子(2020.5)

2020年5月下旬の様子です。

外観

1970年代の公共施設らしい外観をしています。

 

 

正面玄関です。

 

 

図書館西側の元々ある駐車場です。

駐車場横には森みたいな公園があります。

 

図書館左側に4階建ての別棟があります。

 

図書館東側には増設された駐車場があります。この場所には元々福井県の警察官舎が2棟建っていました。現在も県有地です。

 

西環状線を挟んで北側にあった第2駐車場は廃止されました。

 

それでは館内に入ります。

1階

図書館の1,2階の配置図です。年季が入っていますね。

 

1階書架案内

 

玄関付近

昔ながらの図書館って感じですね。

 

取材した日、2階は封鎖されていました。

 

南側

南側(明道中学校側)に移動。

 

 

西側

西側(奥)に移動。

 

本棚が並んでいると図書館って感じがしますね。

 

以上、市立図書館のリニューアル構想内容と現在の図書館の様子でした。また一つ、福井市から昭和を感じられる公共施設がなくなります。利用者目線ではもちろん新しくきれいな施設の方がありがたく、どんどんリニューアルしていくべきですが、昔からの利用者としては少し寂しさもあります。(個人的感想)

 

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