ここでは福井市宝永3丁目にある国際会館とその駐車場について紹介します。街中には大小様々な駐車場があります。小さなコインパーキングなら住宅や雑居ビルの跡地だとわかりますが、大きな駐車場ですと何か大きな施設の跡地の可能性があります。ってことで福井市都心部にある大きな駐車場にもともと何の施設があったか調べてみました。
北陸電力福井支店の建物はなぜ斜めに建っているのとか、郷土歴史博物館ができる前にあったテニスコートとか、調査途中で発見したこともありますがそれは別の機会で。
国際交流会館駐車場
所在地
概要
福井市宝永3丁目の福井県国際交流会館のお泉水通りを挟んで東側、北陸労働金庫 福井支店の南側に国際国流会館の駐車場があります。国際交流会館の場所に知事公舎、東側の駐車場に福井県議会議長公舎がありましたが、1994年3月に福井市若杉3丁目の現在の知事公舎に移転しました。旧知事公舎と旧議長公舎は取り壊され、1996年10月に国際交流会館が開館しました。
航空写真で見る変貌
いずれの画像も国土地理院サイトより引用
1946年
福井空襲から2年後、震災復興の区画整理前なので街区は戦前のままです。中央の縦の道は現在の国際交流会館西側の道で、横の道は現在のさくら通りです。水路の流れは今と変わりません。この時点で知事公舎があったかどうかは不明です。
1948年
福井震災直後です。画像真ん中でお泉水通りの建設が進められていました。お泉水通りの左右に大きな建物が写っていますが、それぞれ、知事公舎(赤色)と議長公舎(青色)です。画像上では被害を受けて崩れているように見えます。
1962年
震災から14年後です。震災復興区画整理も完了し、街区も確定しました。知事公舎と議長公舎が震災前と同じ形で修復されたのがわかります。
1975年
高度経済成長真っただ中です。ビルが増えてきました。
1986年
1995年
移転後です。知事公舎があった場所では北側の民地と併せて国際交流会館の建設が進められています。議長公舎はまだ残っていますが2000年までには取り壊されて駐車場になったようです。
現在(2016年)
2016年9月頃の航空写真です。
国際交流会館周辺は敷地面積が大きな屋敷がいくつもありますが、大名屋敷だった時の名残でしょうか。
現在の写真
2020年5月中旬頃の様子です。
国際交流会館
駐車場
この駐車場、普段は閉まっており、国際交流会館で催しものがあるときに使用されています。
以上、国際交流会館と駐車場の歴史でした。
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