福井鉄道でICカード導入実験開始

福井鉄道で非接触ICカードを使って鉄道運賃を払う実証実験が始まりました。

実験の内容

 

2019年11月8日より、福井鉄道で非接触ICカードを使って鉄道運賃を払う実証実験が福井鉄道福井城址大名町駅―清明駅間で20日まで始まりました。鉄道のICカードといえばJR東日本のスイカやJR西日本のイコカなどがあり、JR北陸本線ではすでに利用されています。しかし、都市部のラッシュ時の高速処理にも対応できる高性能なシステムのため、地方の鉄道事業者にとっては維持費負担が重く、独自のシステムを導入している事業者(北陸鉄道のアイカなど)も多いです。そこで今回の実験では電子マネーカード「JURACA(ジュラカ)」など既存のICカードを鉄道の乗車券や定期券として使えるかを東芝インフラシステムズ(神奈川県)が開発したシステムを使って実証実験します。今回のシステムはスイカなどと異なり、ICカード固有の情報をクラウドサーバーに送り、乗降した駅の記録や運賃計算などを行います。

福井城址大名町駅と清明駅に簡易改札機を置き、乗車駅・降車駅の記録や運賃計算が正しく行われるかを確かめます。実際に運賃の決裁を行われません。実証実験は関係者だけで行うため、一般のお客さまは参加できません。

実験概要

 

1.実証実験概要
(1)実施期間
2019 年11月8日(金)から同年 11 月 20 日(水)(予定)

(2)実験概要
駅に設置される簡易改札機、および運賃計算などを行うクラウドサーバで構成される改札システムにて、非接触 IC カードを利用した実証実験を行います。

(3)簡易改札機設置駅
福井鉄道福井城址大名町駅、同清明駅

(4)実験目的
・非接触 IC カードを用いた乗車券利用の確認
・非接触 IC カードを用いた定期券利用の確認
・利用者の改札システム使用感の確認

2.ご参考
本実証実験は、JURACA カードで多様なサービスを提供する「ふくい価値創造プラットフォーム」構想に基づくものです。JURACA はキャッシュレス機能や県内 450 店舗での提示優待機能のほか、鯖江市役所の入退館カードにも活用いただくなど、1枚のカードで複数のサービスが受けられるような取組みを進めております。

 

※文章引用元

JURACA(ジュラカ)とは

JURACA(ジュラカ)は福井銀行と福井新聞が発行しているICカードです。クイックペイやnanacoのシステムを使っているのでこれらの電子マネー決裁ができるお店で使えます。発行部数は3万枚をこえています。

 

現地の様子

福井鉄道福井城址大名町駅に設置された簡易改札機を見てきました。

改札機は1番ホームのみ設置されています。

 

出入りそれぞれ専用の読み取り機があります。

 

 

 

JR北陸本線はすでにイコカが導入済みですが、えちぜん鉄道や福井鉄道、京福バス、福井鉄道バスなどにもICカード導入の議論が進められています。今回の実験結果で低コストでキャッスレス化が実現するか、今後、本格的に導入されか楽しみです。

鉄道関連記事はこちら