一乗谷に新しい博物館ができます 2019.8

福井市・一乗谷に朝倉氏遺跡に関連する新しい博物館「一乗谷朝倉氏遺跡博物館(仮称)」ができます。2022年10月の開館を目指し、現在工事が行われています。ここでは博物館の概要と建設の様子を紹介します。

一乗谷朝倉氏遺跡博物館(仮称)とは

整備目的

一乗谷朝倉氏遺跡は全国で唯一、中世時代の都市がそのまま残っている「中世都市遺跡」です。今までの発掘結果、約170万点の遺物が発見され、そのうち2343点が重要文化財に指定されています。100年にわたり繁栄し、1万人が生活をしていた大都市がそのまま遺跡化した特殊性がここにしかない歴史的な価値や魅力です。

また、近年増え続ける観光客に既存の施設ではキャパが足りず、2023年春の北陸新幹線福井開業を控えていることから、遺跡の本物の価値を多くの人に知ってもらうために日本最大の一乗谷ミュージアムをめざし、中核施設として新たな博物館を建設することになりました。

博物館概要

既存の福井県立一乗谷朝倉氏遺跡資料館の道路を挟んで反対側、越美北線一乗谷駅の北側の約1万m2の敷地に鉄筋コンクリート造り、一部鉄骨造り2階建ての博物館(延べ床面積約5,200m2)と駐車場を整備します。外観は切り妻屋根の土蔵が5棟並んだ見た目で、緑豊かな周辺景観とあうようにライトグレーの色合いとします。館内には、戦国期に川湊があったことを示す石敷遺構の現物をそのまま露出展示します。戦国城下町の町並みや当時の人々の営みを再現した巨大ジオラマを設置するほか、朝倉館を原寸で再現し、当時の行事などを体験できるようにしたり、カフェレストランやショップなども設ける予定です。

博物館は2棟で構成され、建設中の新館を「展示・ガイダンス棟」、現在の資料館および隣接する県埋蔵文化財調査センターの施設を「調査・研究、収蔵棟」として新館開館後にリニューアルします。新館建設費用と旧館改修費用併せて約49億8千万円。

○調査・研究、収蔵棟(旧館、2023年リニューアル予定)

・中世都市遺跡研究の学術拠点として、最先端の設備・機器を導入し、活発に学術交流ができる施設・体制を備えます。

・資料の高度管理・保存が可能な充実した収蔵施設として、資料収集、保存および管理機能を拡充します。

 

○展示・ガイダンス棟(新館、2022年10月開館予定)

・遺跡および戦国大名朝倉氏について、より深く学び楽しめる施設として、遺物などの考古資料に加えて、古文書や絵画資料などの歴史資料を収集・展示し、模型等で再現した「戦国城下町・一乗谷」の町並や主要建築物、さらには映像、音などを使った展示、体験プログラムを提供します。

・隣接する遺跡を案内するガイダンス施設として、遺跡の歴史的意義、全体像や見どころなど、来訪者の関心を高め、理解を深めるための情報や満足度を高めるホスピタリティを提供します。また、福井県全域の歴史文化遺産や観光地などを紹介する案内機能を備えます。

 

外観イメージ

新館の外観イメージです。

福井新聞サイトより引用

建設場所

現在の資料館の西側、越美北線との間に建設中です。

 

現在の様子

2019年8月中旬頃の様子です。

 

 

福井県立一乗谷朝倉氏遺跡資料館にやってきます。この資料館は県埋蔵文化財調査センターとともに1981年に開館しました。

 

新しい博物館は道路を挟んで反対側に建設中です。現在田んぼを埋め立てて敷地造成工事が行われています。

道路の拡幅工事が行われています。新しい博物館へのアクセス道路になるのですかね。

県道側のこのあたりは駐車場になると思われます。

越美北線側の敷地は資料館の臨時駐車場として使われています。

駐車場の一部にズリが置いてあります。駐車場の盛土材に使用されるのでしょうか。

 

敷地中央の道路、道路左側に博物館、右側に駐車場が整備されると思われます。

踏切手前まで道路が拡幅されていました。

博物館建設現場からみた一乗谷駅、駅まで道路沿いに約150m、徒歩3分です。

踏切からみた駅

一乗谷駅まできました。

一乗谷駅前の道路には朝倉氏遺跡のオリジナルマンホールがあります。このマンホールは駅前と遺跡付近の2か所しかないそうです。

 

夏休みの日曜日だけあって子供で賑わっています。

 

博物館建設予定地の北端に移動します。

 

擁壁が設置されています。ここまで駐車場が整備されるのでしょう。この地点に立つと敷地のおおよその大きさがわかります。

以上、2019年8月の様子でした。2022年10月の開館予定なので、2019年は造成工事、2020年~2021年に建物本体工事が行われるでしょう。定期的に現地を訪れてまた記事を書こうと思います。

 

福井市再開発情報一覧へ