福井市で最も人口が増えている森田地区では小学校と中学校の児童数・生徒数が増え、校舎がパンパンになってきたことから、小学校を分割し、中学校を移転新築する計画が進んでいます。ここでは計画の概要と移転予定地の2021年月現在の様子を紹介します。
学校再編計画とは
森田小学校の児童数は1000人超え
福井市森田地区では1995年から2021年まで四半世紀かけ行われてきた区画整理事業が完了し、田園地帯が一大市街地に変貌しました。区画整理の進展に伴い、商業施設や住宅がどんどんでき、人口が右肩上がりで増えていきました。増えた人口は若い世代が中心であるため、必然的に福井市森田小学校・森田中学校は児童数・生徒数が増え、校舎が受け入れできる人数が限界を迎えました。2021年4月現在、森田小学校は児童数が1,049人おり、クラス数も6学年で36クラスとマンモス校となっています。進学先の森田中学校も現在はまだ生徒数400人弱ですが、今後どんどん増えていくことが予想されています。
そのため、福井市教育委員会は現在の敷地内での増築や改築、校区の変更などについて森田小で5案、森田中で4案を示し、検討した結果、
・森田中学校の校舎を活用して森田小を2校化する。
・森田中学校をJR森田駅の西側に移転し、河合地区も校区とする。
案を採用しました。
今後は保護者や地域住民を対象にアンケートを実施し、校区や通学路などを検討して、2021年度中に基本計画をまとめます。また同時に新中学校の用地取得の作業も進めます。教育委員会の想定では森田小はピークの2035年に児童数が1,468年、森田中は2025年に生徒数が500人を超える見込みとのことです。
現在の様子
2021年8月8日の様子です。
森田小学校
森田小学校です。
森田旧市街の外れにあります。
森田中学校
4階建ての校舎は将来の増築に対応した構造をしています。
生徒玄関は大通りとは反対の住宅地側にあります。
森田中学校は森田旧市街の外れの旧道沿いにあります。
新森田中学校予定地
JR森田駅の北西部の田園地帯が新しい森田中学校の建設予定地です。河合地区の生徒も受け入れるために森田・河合地区の境目となるこの場所が候補となりました。区画整理エリア内には大規模な公共用地を確保していないため、新しい大規模施設を作る場合は北陸本線の西側になるしかありません。現在の中学校からは1kmしか離れていませんが、国道8号沿い付近に住む生徒は2.5kmとなるため、通うのが大変ですね。
近くの芦原街道沿いには消防の森田分署が建設されるなど、森田・河合地区の公共施設は近年この辺りに作られることが多いです。
正面の建物は福井市北体育館です。
建設予定地はJR森田駅の北西部です。
記事を書きながらいっそうのこと森田駅西側も区画整理してしまえばいいのにと思いました。森田地区は区画整理したのに幹線道路の数や車線が少なく、いつも渋滞しているイメージです。地区の中心となるフェニックス通りや東西移動の要の川西国道線は2車線しかありません。4車線道路は今だ建設中の県道福井森田丸岡線のみです。今からでも遅くないので、幅広歩道があるフェニックス通りと川西国道線だけでも4車線化してほしいです。また、嶺北縦貫道(県道29号)も明らかに道路容量が足りてないので天池橋から金津市街まで4車線化してほしいです。
以上、福井市森田中学校が森田駅西側に移転新築します 2021.8でした。
〇続き記事は下記リンクより、新しい森田中学校と現森田中学校・小学校の改修内容 2022.3
福井市で最も人口が増えている森田地区では「福井市北部地域学校規模適正化基本計画」に基づき、中学校と新設と既存の小中学校の改築が計画されています。2022年3月、新しい森田中学校の平面図と現森田中学校・小学校の改修内容が発表されたので紹介しま[…]