福井駅前唯一の古本屋・好文堂が2020年10月に閉店しました

福井駅前で唯一の古本屋である「古書好文堂」が2020年10月31日をもって閉店し、移転しました。ここでは古書好文堂の概要と2020年11月現在の様子について紹介します。

古書好文堂とは

概要

古書好文堂とは福井駅前唯一の古本屋です。1988年に同地で開業以来32年間、福井駅前の一等地で営業を続けていましたが2020年10月31日(土)に閉店しました。閉店の理由は営業不振ではなく、三角地帯再開発が始まるからです。店内は天井近くまで本が積みあがっていたため、再開発に伴う既存建物の解体工事が始まると重機の振動で本棚が崩れ客が負傷する恐れがあります。また、工事中の2年間は駅前商店街からの歩行者の導線が寸断されることから移転することになりました。移転先は南へ1.4km行ったところにある同店の倉庫で、駐車場もあります。同店の利用者はふらっと立ち寄る県外客もいますが、県内客が中心であることから駐車場がある移転先を選んだのも理由の一つです。

倉庫の改修作業が完了後の12月中旬頃から新店舗での営業を開始します。

 

移転先の店舗情報

住所:福井市春日町217-2

電話:0776-34-7076

駐車場あり

地図

移転前(福井駅前)

 

移転先(春日町)

移転先は春日町の住宅地内にあり、最寄り駅は福井鉄道の赤十字前駅です。

 

現在の様子

2020年11月15日の様子です。閉店から半月経過しています。

外観

入口上の「古書好文堂」と書かれた大きな看板は撤去されていました。

 

数年前より営業時間が短くなっていました。

 

店舗移転のお知らせ、新店舗での営業は12月中旬頃からです。

 

店内

棚はすべて撤去され、倉庫にもっていく本が積みあがっていました。床には棚があった痕跡が残っています。本棚がなくなると広い店内だったことがわかります。

 

電気のスイッチには好文堂の文字が残っていました。

 

勝木書店福井駅前本店は2020年8月末に閉店、2021年春には福井西武の紀伊国屋書店もなくなる可能性があることから福井駅前から本屋が姿を消すことになります。これも時代の流れですかね。

以上、古書好文堂の概要と2020年11月現在の様子でした。

 

以下、余談。

私が好文堂閉店・移転を知ったのはこの取材日でした。いつもとおりふらっとよったら看板がなくなっており、あれって思って店内を見たら棚がなくなっていて衝撃、入口には移転を知らせる張り紙にびっくりしました。10月から漫画の半額セールをやっていたのは知っていましたがそれが兆候だったとは、聞いたら最後は70%オフになったそうです。

駅前で数少ない私がふらっと訪れる店がまた一つ消えてしまい悲しいです。この調子だと本当に駅前で買い物する場所がなくなってしまいます。駅前活性化とは言いますが、駅前で買い物したくても買いたものを売っている店が郊外ばっかで駅前にないんですよ。

 

 

11月29日

11月29日の様子です。店内はもぬけの空となっていました。

 

 

 

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