福井市豊島2丁目、現在の東公園には2008年まで旧福井市営球場がありました。ここでは旧福井市営球場の概要と2008年6月現在の現役時の様子を紹介します。
旧福井市営球場とは
概要
現在の東公園の場所には戦前、福井師範学校(福井大学教育地域科学部の前身)がありました。校舎は戦災で焼失、跡地に戦後(1950年より前)木造で球場が建設されました。1963年に現在の鉄筋コンクリート造の本格的な球場が建設されましたが、築半世紀近くがたち、老朽化と規格が古い(両翼91m、センター110m)ということで、福井市安田町の福井市スポーツ公園に新球場「福井フェニックススタジアム」(2008年6月20日竣工)が建設されました。旧球場は2008年7月1日に閉鎖・解体され、跡地は東公園として整備されました。
隣にあったサブグランドは今も残されており、今も草野球が行われています。
当時の航空写真
国土地理院サイトより引用、2008年航空写真
所在地
東公園の円形広場が球場の名残です。
解体前の姿
2008年6月29日の様子です。
外観
市営球場に来ました。2008年7月1日に閉鎖する案内が張られています。
駐車場からです。現在も残っているサブグランドです。
左側
右側
右翼観客席の裏側です。
内野入口
内野入口より球場に入ります。
観客席の下です。通路や倉庫、事務所が設置されています。
男子トイレです。小便器の仕切りがコンクリートです。
観客席に上がります。
左翼側観客席
左翼側観客席上部から球場全体を見ます。
観客席に屋根はなく、コンクリートの座席となっています。
球場正門です。駐車場入り口は現・東公園も一緒です。
右翼側観客席
右翼側に移動しました。
真ん中の3階建ての建物は福井気象台です。
外野観客席はコンクリート打ちっぱなしの簡易な造りとなっています。
フェンス下にある駐車場のトイレは現在も現存し、現役です。右翼側は住宅地のため、ボールの場外飛来防止のため、フェンスが設置されています。
右翼側観客席の下
右翼側観客席の下に移動しました。ここには一塁側選手控室があります。
グランドに続く扉です。
ロッカールームです。
通路の一部は関係者専用スペースになっています。
あじさいの模様入りベンチです。昭和時代の建築物って簡素な建物でもこういうワンポイントのオシャレが施してあることが多いです。
グランド
グランドにでました。一塁側ベンチです。
グランド使用上の心得
マウンド未使用時にはブルーシートが設置されています。
三塁側ベンチです。
スタンド下は報道陣や運営の詰め所となっています。
スタンド(観客席中央部)の観客席です。
放送席入り口です。
スコアボードです。
スタンドからパノラマで撮影しました。
切符売場
右翼側観客席下には管理室と切符売り場があります。
切符売り場です。
2021年12月現在の様子
せっかくなので2021年12月26日の様子を紹介します。
球場跡地は円形の芝生広場となっており、植樹や遊具、ベンチが設置されました。
以上、旧福井市営球場の現役時の姿 2008.6でした。