県道清水麻生津線 新日野川橋の現状 2019.8

福井市内の日野川に麻生津地区と清水地区を結ぶ新橋を架橋する構想があります。ここでは「新日野川橋(仮称)」と呼ばれる新橋の概要と現地の様子を紹介します。

新日野川橋とは

概要

新日野川橋は一般県道253号清水麻生津線の未供用区間に計画されています。一般県道清水麻生津線とは清水地域と国道8号や北陸自動車道を最短で結ぶ路線で、地域活性の役割が期待されています。また、県道前後の県道福井四ヶ浦線及び県道清水美山線と連携することで、越廼地域と美山地域をつなぎ、福井市南部における東西方向の幹線道路として機能します。

しかし、県道清水麻生津線の中間地点にある日野川に現在橋がないため、路線としては分断しており(点線県道)、近隣の橋に迂回をする必要があります。今市町のクランク交差点の改良工事など、細々と改良工事を進めてきた結果、未整備箇所は日野川前後のみになりました。福井市は県に対し、早期整備を要望しております。

 

○整備内容

整備延長:約900m(橋梁部:約300m、取付け道路:600m)

事業費:約26億円

 

○図面

 

新橋が計画されている場所

日野川の前後まで道路が整備されています。

近隣の橋

清水山橋

新橋の上流側の橋です。福井県道32号清水美山線の橋で、前後の橋の間隔があいているため交通量が多いです。古い橋のため、歩道はありません。

 

○右岸側(三尾野町)から撮影

 

○左岸側(清水山町)から撮影

朝宮橋

新橋の下流側の橋です。福井県道28号福井朝日武生線の橋で、清水地区と福井市街を結ぶ主要路線のため、交通量が多いです。こちらには歩道があります。

 

○左岸側(下江守町)から撮影

 

市街地が近いために取材中も自転車の通行が複数見られました。

○右岸側(朝宮町)から撮影

 

現在の様子(2019.8)

2019年8月中旬現在、県道の現地調査をしてきました。

終点側

県道の終点は福井市今市町の福井県道229号福井鯖江線(フェニックス通り)です。ここから起点に向かって移動します。

交差点に清水麻生津線のヘキサはありませんでした。

北国街道の手前で道は右カーブします。直進する道は旧道で、右カーブの新道は2007年に開通しました。

 

北陸街道との交差点

かつて北陸街道とクランク状で交差していましたが、2007年に改良工事が行われ、直線状になりました。

 

○現在地

2007年まで右からきた県道は北陸街道で右折、信号で左折していました。

杉谷町付近

県道253号の看板初登場です。

昔の地図を見ると、県道はこの辺から集落内を進んでいました。

トンネル手前で県道は左に折れます。直進すると広域農道で社南地区に至ります。

信号を左折すると小さな峠を越えるために上り坂になります。

杉谷町集落内の旧県道、調べたら昔、北陸街道の一部だった時代があるそうです。

合谷町付近

小さな峠を越えて合谷町に入ります。

坂道を下り、田園地帯を進むと県道182号三尾野別所線とのT交差点に至ります。ここから先が点線国道で、新日野川橋の構想区間になります。新橋ができたらこの交差点から先に道ができます。

交差点から終点側を撮影

この交差点には253号の開始看板がありました。

 

新橋右岸側

日野川右岸堤防に来ました。新橋はこの辺に計画されています。

左が河川です。

○堤内側

取付け道路は先の県道から手前にかけて作られるでしょう。

 

○河川側

写真中央の民家の左側に反対側の県道があります。

この辺の河川敷は耕作地になっています。

 

新橋左岸側

右岸から清水山橋を通り、左岸側に行く途中に撮影、日本の夏って感じですね。

右岸の堤防道路は舗装されていましたが左岸の堤防道路は砂利道でした。

左岸側新橋予定地に到着

○河川側

橋は写真の中央を左右にできるでしょう。

 

拡大、堤防の向こうに終点側の県道が見えます。

 

○堤内側

トンネルが県道の続きです。取付け道路はあの交差点につながります。

片山町付近

起点側県道に来ました。

交差点内に県道を示す看板がないため、何も知らなければ普通の市道の交差点と思ってしまいます。

新橋が完成したらこの交差点を直進して、川の反対側に行けるようになります。

県道を進みます。

片山トンネル

先ほどから見えていたトンネルです。県道253号には2つのトンネルがあり、そのうちの一つです。もう一つはこの先にあります。

1993年8月竣工、延長130m

トンネルを抜けると田尻栃谷町になり、県道朝日武生線に至ります。

253号はここもクランクになっています。

○現在地

 

杉谷トンネル

ホープタウン田尻の南側を進むと県道もう一つのトンネル「杉谷トンネル」が現れます。

1968年完成のトンネルなため、年季を感じます。調べたら結構歴史あるトンネルは初代は1926年に完成しています。現在のトンネルは初代を拡幅して作られました。

トンネルを抜けて進むと清水地区の平たんな田園地帯の中を通り、プラント3に至ります。

空が青い。

 

福井市清水支所が見えてくるとまもなく起点につきます。

 

志津川に架る小羽橋を超えると福井県道6号福井四ヶ浦線と交差し、県道は終わります。この交差点が県道253号清水麻生津線の起点です。

以上、県道の現在の様子でした。朝宮橋と清水山橋の交通量や道路ネットワーク的にも新日野川橋は早め建設してほしいです。

福井市インフラ整備情報