放送会館の地下1階はマニア向けの店が集まる福井のオタク街でした。しかし、2015年春に放送会館の運営方針の変換(経営者交代)により、お店は次々閉店、2019年5月現在、マニア向けの店は1店のみになりました。ここではありし日(2011年10月)のオタク街と現在(2019年3月)の様子をお伝えします。
福井放送会館とは
概要
福井放送会館とは福井市大手3丁目にある地上6階地下1階建のオフィスビルです。ビルができた当時は建物の名のとおり、福井放送(FBC)の社屋として使用されていました。本社が板垣5丁目(福井南郵便局の南側、FBCはその後大和田に移転しました。)に移転後はテナントビルとして使用され、現在では証券会社や法律事務所、カルチャースクールなど、地下には飲食店やマニア向けのお店が入居しています。
外観
福井放送会館のロゴ
福井放送会館の場所
当時のオタク街の姿
2011年10月に記録したオタク街の姿です。「街」とは言っていますが、オタク向けのお店は3店舗のみで、他は飲食店や料理教室です。しかし、一店一店個性的なお店でした。
2011年10月頃
この時の様子を動画で撮影し、ニコニコ動画にupしてあります。
2019年3月頃
この記事を執筆するために2019年3月、放送会館地下1階を訪れてみました。閉店した模型屋跡に他のテナントは入っておらず、2015年2月末から大きな変化はないです。
2019年12月頃
マンションのモデルルームができたと聞いたので9か月ぶりに訪問しました。
フクイ模型とミニ四駆のサーキット場があった場所はデュオヒルズ福井駅前マンションギャラリーになっています。
ハニー跡地に建設中のマンションのモデルルームです。
ハピリン西側の福井市中央1丁目10番地北側で進められている再開発事業(通称:ハニー跡地再開発)で、敷地内に建設される15階建分譲マンションの詳細が2019年7月末に発表されました。開発会社は全国で不動産事業を手掛ける株式会社フージャースホー[…]
フクイ模型放送会館店
地下1階で一番フロア面積が広いお店です。プラモデルや鉄道模型、エアガンなどを取り扱っていました。
2011年10月頃
フクイ模型は1980年代はこの建物の2階で営業していたそうです。
2015年2月頃
閉店に向けての準備が進められていました。
店の奥には工作スペースがありました。
フクイ模型放送会館店は2015年2月末に閉店し、フクイ模型春山本店に統合されました。なお、フクイ模型春山本店も2018年夏頃に閉店しています。
写真は2019年2月撮影
2019年3月頃
閉店後から変わりなしです。天井の看板の文字が空きテナントになっていました。
ミニ四駆スーパーサーキット4×4
2011年当時としても貴重なミニ四駆のサーキットがありました。この規模の常設のサーキットは全国的にも珍しかったそうです。サーキット場の運営はフクイ模型が行っていたため、2015年2月末に閉店しました。
2011年10月頃
ダンガンレーサーのサーキット
2015年2月頃
サーキット場の一角では鉄道模型の貸しレイアウトもありました。
2015年4月頃
閉店2か月後です。ダンガンレーサーのサーキットは撤去されていました。ミニ四駆のコースは放送会館とフクイ模型の両社が出し合って設置したため、両者に所有権があるそうです。そのため、撤去に時間がかかりました。
2019年3月頃
サーキットは完全に撤去され、広いスペースになっています。床の汚れからかつての痕跡が読み取れます。
広いスペースにポツンと置かれたイスとテーブルがさみしい。
2019年12月頃
フクイ模型とミニ四駆のサーキット場があった場所はデュオヒルズ福井駅前マンションギャラリー(モデルルーム)になっています。デュオヒルズ福井駅前とはハニー跡地再開発に建つ15階建ての分譲マンションです。
ハピリン西側の福井市中央1丁目10番地北側で進められている再開発事業(通称:ハニー跡地再開発)で、敷地内に建設される15階建分譲マンションの詳細が2019年7月末に発表されました。開発会社は全国で不動産事業を手掛ける株式会社フージャースホー[…]
モデルルームの入口はマンションの入口を模しています。
モデルルームの壁には大きなマンションの広告が貼ってあります。
ホビーふじもと
北陸のマニアの間でも有名なお店です。プラモデルや鉄道模型、エアガンなどを取り扱っていました。このお店の特徴は床から天井まで箱積みされた大量の商品です。通路幅は50cmしかなく、体を横にしてカニ歩きをしないと奥へ進めませんでした。この店も2015年春に足羽1丁目の旧店舗に移転しました。
2011年10月頃
入口
マニアックな商品が大量にありました。
通路にも商品が置かれています。通路の商品タワーの下にはキャスターがついており、動かすことができました。奥の商品を取り出す時に移動させます。
商品タワーが何重にも重なっていたので奥の方はマニアックな商品がありました。
この写真は2015年2月撮影
2019年3月頃
閉店後から変わりなしです。天井の看板の文字が空きテナントになっていました。
足羽1丁目に移転した店舗は2019年3月現在も営業しています。床から天井までの商品タワーは健在ですが、通路幅は余裕があります。入口にあった「ホビー&トイふじもと」の看板は放送会館時代のものを使っていると思われます。
〇ふじもと玩具の関連記事です。
福井市内にあるオタク・マニア向けの個人店・小規模店(本・アニメ・ゲーム・ホビー・MAG・サブカル系)をまとめてみました。2019年11月現在の情報です。 本屋 じっぷじっぷ文京本店 概要 福井市立図書館の向いにあります。周辺に小中高[…]
2019年12月頃
2019年12月現在、空きスペースのままです。
アニメショップEPO(エポ)
老舗の同人誌ショップで、アニメ、漫画、ゲーム関連の同人誌、グッズ、CDを扱っています。初音ミク、東方Projectといった男性向けから、黒子のバスケ、ヘタリアといった女性向けまで様々な商品があります。エポは元々アニメハウスエポという名で30年以上前から福井市内で営業しており、20年ほど前に福井市御幸から福井駅前(サカエパーキング向かい街区の角のCafé 52があるビル3階)に移転、その後、勝木書店本店近くの中央通り沿いに移転し、10年ほど前の2009年頃に放送会館地下1階に移転しました。2019年3月現在も放送会館地下1階で営業を続けています。
2014年11月頃
ちなみに、エポは放送会館の前にある西口地下駐車場につながる地下道に広告をだしています。
2019年3月頃
現在も変わりなく営業しています。
地下道の広告も健在。
2019年12月頃
2019年3月現在、変わらず営業しています。店前のタペストリーは今の流行りにあわせていますね。
アニメイト福井店(移転前)
こっから先は完全に余談です。放送会館とは中央通りを挟んで反対側のビルの地下には2012年9月14日までアニメイト福井店がありました。
2012年8月頃
広い店内でした。
アニメイト福井店があった場所
アニメイト福井店(移転後)
2012年9月15日、アニメイト福井店は2019年3月現在も営業しているテアトルサンクの下に移転しました。
2012年9月頃
旧店舗に行ってみましょう。
地下へ降りる階段は封鎖されていました。ポスター等は一部まだ残っています。
2019年3月頃
アニメイトだった名残はもう残っていなかったです。
アニメイト福井店の現在地
以上、懐かしの放送会館地下1階の記録と現在の様子でした。
あわせて読みたい記事です
福井市内にあるオタク・マニア向けの量販店(本・アニメ・ゲーム・ホビー・MAG・サブカル系)をまとめてみました。2019年10月現在の情報です。 本屋 勝木書店 福井駅前本店(閉店しました) 概要 福井資本の地元書[…]
福井市内にあるオタク・マニア向けの個人店・小規模店(本・アニメ・ゲーム・ホビー・MAG・サブカル系)をまとめてみました。2019年11月現在の情報です。 本屋 じっぷじっぷ文京本店 概要 福井市立図書館の向いにあります。周辺に小中高[…]
福井市内にあるレンタルビデオ店をまとめました。店舗によって品ぞろいやレンタル料金が違います。2019年10月現在の情報です。 ゲオ ゲオの共通の特徴として、ツタヤよりもレンタル料金が割安で古い作品の取り扱いが多い傾向があります。翌日昼の[…]
福井駅前にあるマニア・オタク向けのお店(サブカル系、ミリタリ系、癒し系)を紹介します。2019年10月現在の情報です。 サブカル(漫画・アニメ)系 アニメイト福井店 福井県最大のアニメショップ、全国チェーン店なので品揃いは豊富です。コ[…]
放送会館の地下1階はマニア向けの店が集まる福井のオタク街でした。しかし、2015年春に放送会館の運営方針の変換(経営者交代)により、お店は次々閉店、2019年5月現在、マニア向けの店は1店のみになりました。ここではありし日(2011年10月[…]