2019年3月6日開催の第36回福井市都市計画審議会において福井駅前三角地帯再開発(駅前電車通り北地区第一種市街地再開発事業)の決定がなされ、その資料が2019年3月20日に福井市のサイトで公開されました。ここでは、公開された資料を元に、どのような都市計画決定がなされたかを紹介します。
再開発事業の内容
三角地帯再開発全体(A街区、B街区併せて)の決定事項です。表や画像、文章は資料から引用しています。引用先はこちら。
決定内容
・名称:福井駅前電車通り北地区第一種市街地再開発事業
・施工区域面積:約1.9ha
・公共施設の配置及び規模
道路 | 種別 | 名称 | 幅員 | 延長 | 備考 |
幹線道路 | 3・1・13福井駅前線(中央通り) | 44.0m | 約340m | 整備済 | |
幹線道路 | 3・4・14福井駅豊島上町線(ハピリン前の通り) | 20.0m | 約40m | 整備済 | |
区画街路 | 市道中央1-330号線(電車通り) | 22.0m | 約320m | 整備済 | |
区画街路 | 市道中央1-333号線(勝木書店前の歩道) | 7.5m | 約20m | 整備済 | |
公園及び緑地 | 種別 | 名称 | 幅員 | 延長 | 備考 |
なし | なし | なし | なし | なし | |
下水道 | 公共下水道区域内 | ||||
その他公共施設 | 種別 | 名称 | 幅員 | 延長 | 備考 |
なし | なし | なし | なし | なし |
・建築物の整備に関する計画
街区番号 | 備考 | |
A街区
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建築面積 約5,000m2
延べ面積 約67,000m2 敷地面積に対する 建築面積の割合 約8.2/10 建築物の延床面積の割合 約82/10 主要用途 商業施設、業務施設、住宅、ホテル、駐車場 |
都市再生特別地区の制限内容
容積率の最高限度 85/10 容積率の最低限度 20/10 建蔽率の最高限度 7/10 建築面積の最低限度 200m2以上 高さの最高限度 130m
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B街区 | 建築面積 約980m2
延べ面積 約4,400m2 敷地面積に対する 建築面積の割合 約8.7/10 建築物の延床面積の割合 約37/10 主要用途 商業施設、住宅、医療・福祉施設 |
都市再生特別地区の制限内容
容積率の最高限度 60/10 容積率の最低限度 20/10 建蔽率の最高限度 7/10 建築面積の最低限度 200m2以上 高さの最高限度 35m |
・建築敷地の整備に関する計画
街区番号 | 建築敷地面積 | 整備計画 |
A街区 | 約6,000m2 | 市道1-330号線沿いに、1階の壁面を2m後退させて空地を設け、 歩行者空間として一体的に整備を行う。 |
B街区 | 約1,100m2 | 市道1-330号線沿いに、1階の壁面を1m後退させて空地を設け、 歩行者空間として一体的に整備を行う。 |
決定図案①
再開発事業の決定図案です。
決定図案②
再開発エリアを含む、街区全体の決定図案です。このエリアには加藤ビルも含みます。
この図案で広場や歩行者用通路の位置がわかります。また、A街区では2m、B街区では1m電車通りに面している壁がセットバックし、その分だけ歩道が広がります。
決定理由(要約)
・当該地区は福井市都市計画マスタープランにおいて、広域商業・業務ゾーンに位置づけられており、都市型サービス産業を中心とした中枢的な業務、商業、文化、情報発信、コンベンションなどの高次都市機能の集積を目指している。
・2023年春の北陸新幹線を見越し、日本海側の拠点として役割を果たすために、民間都市開発を最大限活用した都市の活性化を目指している。
・福井震災後に建築された古い建築物を更新し、土地利用の効率化を図る。
2019年11月現在、100m級のツイタワーの超高層ビルが建つことが発表されました。ついに福井市にも100m超えの超高層ビルが登場します。
この街区で今後どんな街になるか楽しみです。
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