福井市民福祉会館の解体前の記録-福井思い出建築物-

福井市民福祉会館は福井市春山2丁目にあった公共施設です。福井市文化会館の並びにあり、芦原街道のランドマークとなっていました。2017年3月31日を持って閉館し、内部施設や入居団体の事務所はフェニックス・プラザやハピリンなどに移転しました。2019年3月現在、建物は解体され、跡地は市営駐車場となっています。この駐車場結構賑わっています。

福井市民福祉会館の歴史

福井市民福祉会館は1968年完成の福井市文化会館と隣に1973年開館しました。7階建の建物で、市民団体の事務所や貸し会議室を中心に、4階の福井能楽堂、6~7階の大ホールで構成されていました。2012年、福井市は西口再開発ビルの完成を見据え、市内各所にある福祉系施設の機能集約に伴い、福井市民福祉会館の入居団体の事務所はフェニックス・プラザへ、能楽堂と大ホールはハピリンへそれぞれ移転、老朽化した当ビルを取り壊すことにしました。2015年に福井能楽堂のハピリンへの移転を皮切りに次々移転、2017年3月31日を持って、44年の歴史を幕を下ろしました。福井能楽堂の能舞台や老松が描かれた鏡板はハピリンの能楽堂で再利用されています。

 

福井市民福祉会館があった場所

2017年3月頃(閉館前)

閉館差し迫った2017年3月中旬頃、記録撮影をしてきました。

外観

歩道より1m高くなっています。エントランスは文化会館と同じ高さ、デザインです。建物のデザインも文化会館をリスペクトしています。

 

 

 

 

 

 

裏側

 

 

地下に続くスロープ

 

1階

1階には福井市社会福祉協議会事務局や福井市ボランティアセンター、文化・市民福祉会館管理事務所が入居しています。

 

 

 

 

 

 

地下1階

売店がありました。

 

 

 

建物裏の地上につながるスロープがありました。

 

2階

福井市身体障害者福祉連合会事務局がありました。福井市ふれあい公社は移転済みで、事務所は空でした。

 

 

 

 

 

 

3階

3階は貸し会議室のフロアです。

 

 

 

 

 

4階

4階は福井能楽堂です。能楽堂の中には小学校の社会科見学で能楽を見たときに一度だけ入ったことがあります。

トイレ

 

階段の窓から北側を展望

ロビーの窓から西側を展望

エレベーター前ロビー

 

ロビーから奥の階段へ

 

 

 

トイレの窓から、このアングルの撮影ももうできないのですね。

 

5階

5階は能楽堂の上部吹抜けと楽屋です。立ち入ることはできませんでした。

6階

6階は大ホールです。

 

 

 

 

6階大ホール、昭和48年11月3日設置、定員587名、移動席446席、固定席141席

 

7階

7階は大ホールの2階席です。

 

 

メイン階段からは7階のロビーには行けません。

 

 

7階メイン階段から続く暗闇の通路を進んで行くと、屋上への階段がありました。屋上への扉はもちろん施錠済み。

 

 

以上、建物内部踏査でした。

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