旧布施田橋撤去工事状況 2019.5

福井市~坂井市の九頭竜川では福井県道10号丸岡川西線の布施田橋の架替え工事が行われています。新布施田橋は旧橋の上流側に2011年の着工から7年にわたり工事が行われ、福井国体開催前の2018年9月16日に開通しました。2019年5月現在は旧布施田橋の撤去工事が行われています。ここでは現在の工事の様子をお伝えします。

旧橋は1958年に完成した2代目で、完成当初は福井県内で1番長い橋でした。しかし、車道のみで歩道はなく、総重量5t以上の車両の通行規制、完成から60年以上経過したことによる老朽化から、2007年に架け替え工事が事業化されました。新しい橋は上流側に建設され、前後の取付道路も併せて整備されました。旧橋は完成からちょうど60年で役目を終えたことになります。

布施田橋架替工事の概要

新橋の工事概要です。

・箇  所:坂井市春江町布施田新~福井市布施田町

・道 路 名:福井県道10号丸岡川西線

・計画延長:1,660m

・計画幅員:9.75m(2車線(幅員10.5m)+片側歩道(幅員約2m))

・主要構造物:橋梁614m

・工事期間:2007年~2018年、開通日:2019年9月16日(日)

・総事業費:120億円

・整備目的:老朽化に伴う架替え、歩道の設置

布施田橋の場所

上が旧橋で下が新橋です。

旧布施田橋の現役時の様子

新橋開通直前の2018年9月に撮影しました。

福井市側

福井市側の国道158号では、新橋への交差点が設けられていました。

 

布施田町の集落から

橋西詰交差点は県道同士の交差点でした。

 

坂井市側に渡ります。橋の構造は年季が入っていますね。海に近いこともあってトラスの錆化は早かったのでしょう。川の部分のみトラスで河川敷はコンクリート橋になっています。

 

 

旧橋から新橋を見ます。新橋はいまどきの構造ですね。

 

橋を渡り終えると右側から新橋への取付道路と合流します。

以上、旧橋の現役時代の様子でした。

現在の様子(2019.5)

河川敷のコンクリート部の撤去工事が行われています。

 

現在の布施田橋(新橋)

 

 

 

新橋から旧橋を見ます。旧橋は曲弦ワーレントラス橋3連、ゲルバー橋9連、コンクリート桁橋16連、延長559.8mという迫力がある橋でした。

 

ゲルバー橋部は耐震補強がされています。

 

福井市側(西詰)

橋梁が撤去されたらこの場所もただの丁字交差点になってしまうのでしょう。

正面付近

バリケードが設置され、渡れなくしてあります。西詰にあった信号機も新橋の方へ移設されました。

 

集落側

舗装は新しくなり、止まれの停止線が新設されていました。

 

 

上流側側面

 

下流側側面

 

西詰下流側には架橋記念碑がありました。この橋が地域にとって重要な橋だったかがわかります。

 

坂井市側(東詰)

対岸に来ました。坂井市側は幅広の河川敷が広がっています。

奥の方では床板の撤去工事が進められています。

集落側

東詰にも信号機がありましたが新橋の方に移設されました。こちらも舗装は新しくなりましたが中央線はなくなっています。

 

工事看板

橋の撤去方法や期間が書いてありました。夏頃までに河川敷にあるコンクリート部を撤去するそうです。河川に架るトラス部の撤去は非出水期である秋以降でしょうか。

上流側側面

新橋方面

下流側側面

河川敷から見た旧布施田橋

河川敷に降りて、旧橋を下から見てみましょう。河川敷は田畑に利用されているため、旧橋は高架橋のように見えます。

側面

 

橋脚と桁

橋脚も桁も昔ながらの構造です。桁には点検時のチョークの白線が多数みられました。

解体現場の様子

解体現場に近づきました。

騒音対策でしょうか、橋梁下には砂で盛土がされています。2019年5月現在、河川側より欄干と床板の撤去工事が進められています。

 

河川敷と河川部では橋の構造が変わります。河川側は径間が延びるため、橋脚も大きなものになります。

次回訪問時には河川敷の風景は大きく変わっているでしょう。

以上、2019年5月の様子でした。

 

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