2022年1月、今年も雪の時期がやってきました。雪といえば線路を除雪するのに欠かせないのがラッセル車です。というわけで、今季私が撮影した福井を走る鉄道路線のラッセル車を紹介します。ラッセル車の走行は事前に公表されていないため、過去の運用実績や目撃情報から推測して撮りに行っています。
福井鉄道
福井鉄道のラッセル車と言えば大正生まれの「デキ11」です。1923年に福井鉄道に導入された車両で、今年で99歳になります。全国的にも貴重な電動貨車な生き残りでありますが、現役バリバリです。主に、赤十字前~田原町駅間の路面区間を担当しています。
田原町駅
たまたまフェニックス通りを走っている時に目撃したので慌てて、田原町駅にきました。
田原町駅を出発するデキです。
フェニックス通りの路面区間に入ります。
裁判所前
裁判所前の定番撮影地に移動しました。営業車両よりも遅い為、自転車で追っかけ撮影が可能です。線路上の雪を掻きわけるデキ。
裁判所前の定番アングル、車の通行が多い道路のため、車両とかぶらないように撮影するのはタイミングが難しいです。
信号待ち中は撮影のねらい目です。
大名町交差点
大名町交差点の定番撮影地に移動しました。
営業列車とのすれ違い。
建替えられた新しい福井銀行本店と北國銀行福井支店を背景に通過していきます。街並みは変わるが車両は変わらず、歴史の生き証人ですね。
豪快に雪をかき分けていきますね。
デキ11はいつ引退してもおかしくありません。2018年の大雪時には圧雪に乗り上げ脱線してしまい、多くの営業列車が運休する事態となりました。福井県の補助を受け、2019年には新しい軌陸仕様の除雪車が導入され、同年に引退することが報道されましたが、今でも除雪作業についています。引退のカウントダウンに入っているのは間違いないので、撮影するなら今のうちです。
えちぜん鉄道
えちぜん鉄道のラッセル車と言えばML521,522です。1949年製造の電気機関車で、貴重な私鉄機関車としてマニアの間で人気があります。2両の機関車は常に連結していますが、統括制御ができないため、運用に入る際は両方の機関車に運転士がのりこみます。運営実績は雪が多い勝山永平寺線が多いですが、雪の状況では三国芦原線にも入ります。
勝山方面にラッセルが走っていったとの目撃情報を聞き、慌てて福井市永平寺町境付近にきました。勝山からの帰りを狙うため、吹雪の中待機、14時頃戻ってきました。
越前島橋駅です。当駅では勝山行とすれ違うため、運転停車します。その間にじっくり撮影しました。
ML522です。日立の名盤があります。冬に酷使されるため、ボディが傷んでいますね。
連結部です。永久連結ではないため、普通の自動連結器です。
ML521です。車番表示は手書きですね。
対向列車が到着すると、ラッセルは福井方面に走っていきました。
北陸本線
北陸本線には2種類のラッセル車がいます。一つが国鉄時代からいるDE15、もう一つが最新鋭のキヤ143です。最近の除雪運用はキヤ143がメインとなっています。
五本跨線橋
往路、丸岡ストレートです。2021年11月のキヤ143の試運転時に撮影しました。
復路です。雨がよい感じになっています。
細呂木駅付近
往路、細呂木駅南側集落の踏切からです。
低速で通過していきました。
復路は首カックンです。
牛ノ谷駅付近
牛ノ谷駅付近です。ここでは本線上で一時停止をします。
以上、福井の鉄道のラッセル車 2022年冬版でした。
DE15のラッセル車はまだ撮ったことないのでいずれ撮りたいです。