福井市が舞台となっているライトノベル「千歳くんはラムネ瓶のなか」(チラムネ)原作5巻の1~2章に登場した場所を紹介します。場所を特定し、実際に聖地巡礼(2022年2~5月)をしてきました。ネタバレも含みますので未読の人は注意してください。
〇前記事は下記リンクより、【チラムネ聖地巡礼⑨】5巻(1~2章)登場地紹介 【千歳くんはラムネ瓶のなか】
福井市が舞台となっているライトノベル「千歳くんはラムネ瓶のなか」(チラムネ)原作5巻の1~2章に登場した場所を紹介します。場所を特定し、実際に聖地巡礼(2022年2~5月)をしてきました。ネタバレも含みますので未読の人は注意してください。 […]
5巻3~4章の主な登場地
5巻は「夕湖編」です。3章~4章では三国での勉強合宿がメインとなっています。4章で事件がおき、6巻に続きます。
章 | 書籍ページ | 登場場所 |
夕湖編3章 | 238 | 休暇村越前三国 |
240 | ホテル部屋 | |
248 | ホテルロビー | |
253 | ホテルの温泉 | |
292 | 二の浜海岸遊歩道 | |
295 | ホテルの売店 | |
300 | 街灯のない道 | |
303 | 崎漁港 | |
314 | 三国サンセットビーチ | |
366 | キャンプ場、バーベキュー | |
385 | 三角形の小さな屋根、ベンチ | |
夕湖編4章 | 396 | 藤島高校 |
424 | 城東公園 | |
426 | 荒川遊歩道 |
3章
3章「波の向こうの切り取り線」では三国へ夏季勉強合宿しにいき、海水浴やバーベキューを楽しみます。
休暇村越前三国
書籍版P238。千歳達御一行を乗せたバスは学校正門を出発し、芦原街道を北上、東尋坊前を通り、三国にある「休養宿 越前海岸」こと「休暇村越前三国」に向かいます。
芦原街道(県道5号)→県道20号→県道106号→県道226号→県道7号を通ったのはでないかと推測。
ホテルの客室は全室オーシャービューとなっており、日本海を一望できます。
ホテルの敷地内にはプールやキャンプサイト、隣には海浜自然公園があります。三国のサンセットビートまで車で10分もかかりません。
玄関側ホテル外観です。
それでは中に入ります。
館内の撮影はホテルの人に許可を得ました。
ホテル部屋
書籍版P240。蔵センから部屋の鍵を受け取り、各部屋に行きます。
千歳達は部屋がある3階までエレベーターで上がります。
3階のフロア図です。
3階廊下
女子部屋の309号室
2022年8月に訪問するとチラムネの案内が貼ってありました。
309号室の内部です。
男子部屋の301号室、ホテルの人に確認したら、部屋指定で泊まることができます。
2023年3月に301号室に宿泊しました。
301号室の内部です。ちなみに309号室は室内に風呂がなく、301号室には風呂があるため、料金が500円高いです。
窓からの風景です。日本海が一望できます。眼下にはプールがあります。
P241、海人が身体をこすりつけた畳です。
P242、和希が座った「あのスペース」こと部屋の奥にある広縁の椅子です。この後、朔も座ります。
P243、朔が成人したらここに座って酒を飲みたいとつぶやいていたので再現してみました。
広間
書籍版P244。部屋を出た朔達は広間に向かいます。勉強場所として利用できる部屋は自室以外に3か所あり、大広間、会議室、レストランです。
2階のフロアマップです。勉強場所は2階にあります。
大広間です。取材時はパーテンションで区切られていましたが、このサイズの部屋が4部屋並んでいます。
2階の端にある会議室、2部屋あります。今は使っていないそうです。
2階にあるレストランです。作中では朝食会場や勉強としても登場します。書籍版P287では朔と明日風が窓際の席で勉強デートします。
ランチは誰でも利用できます。
ホテルロビー
書籍版P248。広間での勉強につかれた朔は1階ロビーに降ります。
ロビー全景です。
自販機は風呂場の前にありました。
朔は自販機で缶コーヒーを買い、ロビーの椅子に腰かけます。
小さなテーブルを挟んで反対側に奥野先輩が座ったという記述から4人がけの席に朔は座ったのでしょう。
温泉
書籍版P253。合宿初日の夕飯後、朔達は温泉につかります。
温泉は1階にあります。昼前後は700円で日帰り入浴ができます。ちなみに中にサウナはありません。
浴室内部は撮影禁止なので、画像は公式サイト(https://www.qkamura.or.jp/echizen/hotspring/)より引用。
風呂場の真上より、露天風呂からは庭園を見ることができます。P254、日没後に露天風呂に入った朔はきれいな夜空を見渡し、物思いにふけます。
このホテルは県外客が多いので、いろんなイントネーションが聞けました。関西が多かったかな。
P262で男4人は鏡の前に並んで立ち、越に手を当ててコーヒー牛乳を飲みますが、男性脱衣所の鏡はL字に3面+3面なので、1面のみ2人で使うことになります。
部屋の浴衣
P263「部屋にはホテルの浴衣があったけど、みんな自分で持ってきたパジャマを着ていた。」各部屋には浴衣が備え付けられていますが女性陣は自前のパジャマを着ました。
女性向けの浴衣は1階フロント横に置いてありました。
武生菊人形
書籍版P268。男子組の謎の動画内で菊人形が登場します。菊人形は武生(越前市)で毎年秋に行われるイベントです。
レストラン
書籍版P284。夏勉2日目朝、朔はレストランの朝食のビュッフェを食べます。
ここのビュッフェがすごいのは茶色(揚げ物)が少なく、福井の地料理が多かったです。さすがリゾートホテル。
種類は豊富です。
海を見渡せる席で朝食をいただきました。
P287。朔と明日風は海を一望できる窓側の四人席で勉強をします。
おそらく、朔が座ったのは左奥の席で、その右隣(右手前)に明日風が座りました。テーブルの上には教科書やらなんかを広げています。
二の浜海岸遊歩道
書籍版P292。夏勉2日目、朔と明日風は海岸線の遊歩道を散歩します。ホテル最寄りの二の浜海岸遊歩道と推測しました。
ホテルの売店
書籍版P293「おーい朔、こっちこっち」。海沿いの遊歩道を散歩後ホテルに戻った朔は海人に呼び止められ、一緒にホテルの売店に入り、お土産を購入します。
ロビーの一角に売店があります。
夕湖が母親へのお土産に選んだ三国名物のもみわかめです。
キーホルダーコーナーです。
恐竜のキーホルダーありましたが「ジュラチック」ではないです。ご当地キティちゃんは今は置いてなく、パズルのピースをかたどった革のキーホルダーは取り扱いないとのことです。
街灯のない道
書籍版P299「ホテルの外に出ると、夏の夜を底から混ぜっ返したような空気が漂っていた。」、2日目の夜、朔と陽は海沿いにランニングに出かけます。
ホテル敷地内の道路には街灯が等間隔で設置されています。
P330「ほとんど街灯のない道で、ランタン代わりの薄い三日月が笑っていた。」
街灯のほとんどない道は県道を指していると推測しました。
崎漁港
書籍版P303「ちょうどそのタイミングで、漁港へと続く脇道を見つけた。」。県道を150mほど北上すると崎漁港へ続く脇道があります。
脇道入り口です。
P302「緩い坂を下り始めると、突き当りにいきなり墓場が見えてきた。」陽は墓場に怖がり、朔のTシャツをつかみます。
P303「漁港の波は穏やかに凪いでいた。」
墓場を抜けると崎漁港につきます。
小型の漁船がたぷたぷ浮いています。
朔達が座ろうとした防波堤です。いちよ街灯はあります。
漁港の横に磯浜があります。陽が告白した磯浜です。
書籍版P307のイラストはこの場所ですね。
あのスペース
書籍版P309。陽の思いを受けた朔は部屋に戻ると「あのスペース」の白熱電球だけが付いており、そこには海人がぼんやり窓の外を眺めています。
P310。窓の外は黒いペンキでべた塗りしたように真っ暗です。
P313の海人のイラストの再現です。ここで朔と海人は男の約束をします。夏季合宿でもっともえもいシーンだと思っています。
布団が引かれるとこんな感じです。この部屋は4人まで泊まれます。
三国サンセットビーチ
書籍版P314「俺たちはホテルからバスで十分ほどの場所にある、三国サンセットビーチへと来ていた。」。3日目の昼、千歳達は三国サンセットビーチに行きます。
三国で海水浴と言えばここです。ここはグラスリップの聖地でもあります。サンセットビーチの駐車場は海水浴シーズン中有料となり、1日500円~1000円とられます。
砂浜です。作中とほぼ同じ季節の2022年7月下旬に撮影、朝7時なので人はまばらです。
P316「透明度はさほど高くないし、青は碧がかって少し重たい。それでも、これが小さい頃から見慣れている俺たちの夏色だった。」
青は碧がかって少し重たい夏の日本海です。
書籍版P335、更衣室がある海の家。だいたいの海の家にはコインシャワーと更衣室が備え付けられています。
書籍版P346「人気のないところを選んで、ビニールシートの上にスイカを置く。」、スイカ割をした砂浜です。波打ち際の近くで行っています。
書籍版P352「海の家にコインシャワーあったから大丈夫だよ。」
書籍版P362「敗者ふたりはいま海の家までかき氷を買いに行ってる。」、海人と陽は海の家にかき氷を買いにいきます。海の家の内3軒に1軒の割合でかき氷を扱っていました。
かき氷は450円が相場です。
海の家越に見た海です。
バーベキュー
書籍版P366「俺たちは荷物を部屋に置いてから、敷地内のキャンプ場へと移動した。」。海水浴を終え、ホテルに戻るとバーベキューをしに行きます。夏勉最後の夜を楽しみます。
敷地内にオートキャンプ場があり、ここでバーベキューが行われたと思われます。
備え付けのコンロがあります。
朔が駆け込んだキャンプ場の管理事務所にあるトイレです。
三角形の小さな屋根
書籍版P385「しばらく歩いていると、三角形の小さな屋根が見えてきた。」。バーベキュー後、朔と夕湖がお話をしたベンチです。
三角形の小さな屋根とそれに続くベンチです。
P385「せっかくだから、屋根のないとこがいい。なるべく海に近いやつ!」
朔と夕湖が座ったベンチです。
以上、3章でした。合宿だけあって登場地が多かったです。次は「転」の4章です。
4章
4章「夕暮れの湖」では合宿を終え、学校に戻ってきたところで事件がおきます。3章までの夏休みのウキウキからの4章の転落の差はすさまじいです。
藤島高校
書籍版P386。合宿を終え、バスが学校前に到着しました。
バスを降りた千歳達は夕湖の誘いで教室に向かいます。そこで事件が起きます。
城東公園
書籍版P424。学校を飛び出した朔が向かった公園です。具体的な公園名の表記はないですが、「学校の近く、大通りから外れている、水道がある、いつもの河川敷の近く」という表記から城東公園と推測しました。
城東公園です。住宅街の中にあるため、一時避難先としては最適です。
朔がうずくまっていただろうベンチです。
顔を洗った水道です。鏡はありませんでした。
荒川遊歩道
書籍版P426。一人歩く朔に優空が追い付きます。
優空のアルトッサクスのメロウな音色が響き、5巻が終わります。
6巻に続く。
〇続き記事は下記リンクより、【チラムネ聖地巡礼⑪】6巻(5~6章)登場地紹介 【千歳くんはラムネ瓶のなか】
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