大野油坂道路の追い越し車線はどこに作られるのか

2022年度の全通を目指し建設が進められている中部縦貫自動車道の大野油坂道路(全長35km)は大野から福井・岐阜県境の油坂峠まで完成2車線で建設中です。すでに開通している中部縦貫自動車道の永平寺大野道路は(全長26km)は全線暫定2車線で共用されていますが、追い越し車線はありません。高速道路ですが、通行は無料なため生活道路として使っている車もおり、制限速度70kmなのに、時速50km程度でノロノロ運転の「煽られ運転」をする地元車両が多々見られます。ここでは大野油坂道路の追い越し車線がどこに設置されるかを解説します。

中部縦貫自動車道とは

概要

中部縦貫自動車道とは長野県松本市を起点に高山、大野を通り福井市に至る全長約160キロメートル(東海北陸自動車道との重複区間約40キロメートルを除く)の自動車専用道路です。長野・岐阜・福井の各県で工事が進められており、福井県内の整備延長は約60キロメートルで「永平寺大野道路」26.4km、「大野油坂道路」約35km、「油坂峠道路」11.4km(県内区間は0.9km)で構成されています。

起点:長野県松本市(中央自動車道長野線・松本JCT)

終点:福井県福井市(北陸自動車道・福井北JCT・IC)

延長:約160キロメートル(福井県内約60km)

車線数:4車線(暫定2車線整備)(「大野油坂道路」は2車線)

設計速度:80キロメートル/時(「大野油坂道路」 は60キロメートル/時 )

現在の供用延長:94.8キロメートル(福井県内22.2キロメートル)

事業主体:国土交通省(福井県内区間は近畿地方整備局福井河川国道事務所)

ルート図

福井河川国道事務所サイトより引用

大野油坂道路とは

概要

大野油坂道路とは、中部縦貫自動車道の一部を構成し、油坂出入口(大野市東市布)から大野IC(大野市中津川)に至る約35kmの自動車専用道路です。高速道路では珍しく設計速度は60kmになっています。

計画区間:大野市東市布~大野市中津川

計画延長:L=約35キロメートル

車線数:2車線

設計速度:60キロメートル/時

ルート図

福井河川国道事務所サイトより引用

大野油坂道路の追い越し車線はここにできる

大野油坂道路は完全2車線のため、2か所に追い越し車線が設置されます。

大野東インター付近

大野東インター付近に約1.5kmの追い越し車線が設置されます。

 

大谷トンネルと下半原トンネルの間

大谷トンネルと下半原トンネルの間に約1.0kmの追い越し車線が設置されます。

永平寺大野道路とは

概要

永平寺大野道路は、中部縦貫自動車道の一部を構成し、大野IC(大野市中津川)から福井北JCT・IC(福井市玄正島町)に至る26.4kmの自動車専用道路です。2017年7月8日に全線開通しました。

計画区間:大野市中津川~福井市玄正島町

計画延長:L=26.4キロメートル

車線数:4車線(暫定2車線整備)

設計速度:80キロメートル/時

ルート図

永平寺大野道路には追い越し車線がない

永平寺大野道路は暫定2車線で共用されていますが、全線にわたり追い越し車線はありません。高速道路ですが、通行は無料なため、生活道路として使っている車もおり、制限速度70kmなのに、時速50km程度でノロノロ運転の「煽られ運転」をする地元車両が多々見られます。

煽られ運転をする軽トラ、この車は先日永平寺大野道路の勝山IC→上志比ICを走行している時に遭遇しました。後部座席より撮影。

 

制限速度は70kmですが、この軽トラは時速50km程度で走行していました。いわゆる「ここは農道だったかもしれない運転」。この車は福井市街地までこの速度で走行していました。

 

当然、軽トラの後ろには長い車列ができています。

煽り運転が社会問題になっていますが、そもそも後続車に煽り運転をさせるきっかけを作っている煽られ運転の車は加害者としての意識はなく、被害者面をしています。道路交通法27条 「他の車両に追いつかれたら車両の義務」には①最高速度が高い車両に追いつかれたときは、その追いついた車両が当該車両の追越しを終わるまで速度を増してはならない。②最高速度が高い車両に追いつかれたときは、できる限り左によって進路を譲らないといけないとあります。追い付かれた車両の義務違反をした場合、違反点数は1点で、後ろから早い車に追いつかれた場合、進路を譲らないことは立派な違反行為です。煽られ運転の法律違反にはほかに通行帯違反もあります。

永平寺大野道路には追い越し車線は設置されないのか

福井県議会でも永平寺大野道路に追い越し車線がないことが問題となっており、煽られ運転をする車を取り締まってほしいと意見もでています。道路構造令の解説と運用によれば、追い越し車線の設置間隔の目安は6~10km、設置延長は1.0~1.5kmとあり、全長約26kmの永平寺大野道路では3,4か所設置するのが望ましいです。永平寺大野道路は4車線分の用地は確保済なため、拡幅は容易にできます。長大橋梁や長大トンネル以外は基本的に4車線化してほしいですが、それが無理ならせめて土工部分だけでも追い越し車線を設置してほしいです。福井県議会の議事録によれば追い越し車線の設置を国と検討・協議していくと記載があります。2022年度に大野油坂道路が開通すれば交通量の増加が予想されるため、追い越し車線の早急な設置が望まれます。

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