えちぜん鉄道福井駅に自動券売機が登場しました。ツイッター界隈では駅員が操作するマルスみたいと言われている券売機を取材してきました。
えちぜん鉄道福井駅
2020年5月15日頃に自動券売機が設置されたという情報を入手したので、さっそくえちぜん鉄道福井駅にやってきました。この駅舎は夜景がきれいなことで有名です。側面はガラス張りのため、ホームに停車中の列車が道路からもはっきり見えます。
設置場所は改札横
自動券売機は改札の横に設置されました。ここは元々団体客の通路ですが機械が設置されたことで通路幅が半分になりました。既存の改札と併用すれば大丈夫と判断したのでしょうか。機械横の荷物置き場は折り畳み式と思われます。
福井駅案内図です。
設置前
2018年6月撮影、自動改札機が設置される前はこんな感じです。
既存の切符売り場
既存の切符売り場は有人窓口が2つあるのみです。今まではここで切符を買っていました。
SuicaやICOCAなどのICカードは使えません。そもそも有人改札です。
自動券売機の姿
券売機全体。設置台数は1台で、今どきのタッチパネル式です。今後各駅に増えていくのでしょうか。
自動券売機を部位ごとに撮影しました。タッチパネルの反応はよく、UIデザインもまとまっており、操作もわかりやすかったです。
下の方にお金の投入口があります。紙幣のおつりも出てくることから1万円札・5000円札にも対応していると思われます。
購入した切符は右上からでてきます。
操作方法
機械の横に自動券売機の操作方法のマニュアルが置いてあります。
自動券売機の画面
タッチパネルの表示内容を紹介します。これは勝山永平寺線の駅名選択画面です。乗車駅は福井駅固定で、複数人まとめ買いもできます。
三国芦原線の駅名選択画面です。駅名を選択すると値段が表示され、「片道乗車券」か「往復乗車券」かを選択できます。直通先の福井鉄道の駅は選択できません。
「割引無」を押すとこども料金を選択できます。
「回数券」を押すと「普通回数券」と「カーセーブデー回数券」を選択できます。取材した日は平日だったため、フリー切符のボタンを選択することはできませんでしたが、土日の発売日なら、フリー切符を購入することができます。なお、一部の企画切符は窓口で購入する必要があります。
英語画面です。
購入する切符が決まり「購入」を押すとこの画面になり、お金を投入すると切符が出てきます。
画面がマルスみたいなのは駅員が使用する発券システムをほぼそのまま採用し、操作方法を乗客向けに改良しているからだそうです。
以上、えちぜん鉄道福井駅に新規に設置された自動券売機の紹介でした。
JR福井駅
ついでなのでJR福井駅の自動改札機も見てきました。
JR福井駅のコンコースには複数の自動券売機が8台置いてあります。
標準タイプの券売機です。
自動券売機の画面
JR西日本管内共通の券売機です。シンプルな画面です。外国語はえち鉄は英語のみでしたが、JRは中国語と韓国語にも対応しています。
切符購入画面です。なじみの料金別選択です。
以上、JRの券売機でした。
JRの自動券売機は1台800万円といわれていますが、福井鉄道とえちぜん鉄道の自動券売機はスーパーのセルフレジの機械+既存の駅員が使用する発券システムを組み合わせなのでかなり格安だと思います。昔の値段が表示された黒いボタンがたくさん並んでいる自動券売機よりも導入コストが安いそうです。
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