北陸本線 福井駅~森田駅間の新駅はどこにできるのか

福井市は2020年現在、福井市内全域を対象に新駅の必要性や効果的な設置場所など検討をしています。ここでは新駅の設置の可能性が高い、福井駅~森田駅間においてどこに新駅ができるのかを私なりに検討してみました。

北陸本線の新駅について

新駅設置が検討されている

2023年春、北陸新幹線敦賀開業に伴いJR北陸本線 金沢~敦賀間が並行在来線として経営分離される予定です。北陸本線が地域鉄道になるということで、各沿線自治体では新駅の設置が検討されています。先行事例として富山県のあいの風とやま鉄道では、経営分離後に2か所の新駅が検討され、2018年春には高岡駅と西高岡駅の新駅「高岡やぶなみ」駅が開業しました。

福井市においても福井駅~森田駅間において新駅設置の機運が高まっており、新駅設置の要望や議論が行われています。理由として、

①駅間が約5.9kmと他区間と比べて長い

②沿線(西開発・大願寺・二の宮)には商業施設・学校・企業・住宅地などがある

③福井市の副都心である大和田地区に近い

④幹線道路に近い。

 

と、いうわけでこの記事では新駅設置の実現性が高い福井駅~森田駅間においてどこに設置されるのか検討をしてみました。

 

2020年4月の報道によると、福井市内全域を対象に新駅の必要性や効果的な設置場所などを検討するために「福井市並行在来線新駅設置可能性調査業務」を福井市が発注し、JR西コンサルが受注しました。工期は2021年3月12日までなので、2021年春頃には新駅の検討結果が公表されると思われます。

 

候補地はどこか

新駅設置の条件

2019年12月の福井市議会の議事録によると新駅設置の条件を以下のように述べていました。

①パーク・アンド・ライド駐車場や駅広場などの設置が可能であること。

②多くの利用が見込める場所であること。

 

候補地

新駅設置の条件と周辺環境を考慮した結果、候補地として4か所を選定しました。選定理由は、

候補地①:広い土地があり、幹線道路の結束点で交通アクセスがよい。

候補地②:市街地内であり、周辺が工業地。大和田地区への利便性がよい。

候補地③:国道直下で利便性がよい。市街地内であり、周辺が商業・工業地。大和田地区への利便性がよい。北福井仮乗降場跡地。福井ー森田間の中間地点。

候補地④:えちぜん鉄道と乗り換えができる。市街地内であり、周辺が商業地。新幹線高架下を利用できる。

 

有力候補地①

上で選定した候補地の中でも候補地①が有力です。理由は、

①駅前広場や駐車場が整備できる広い土地がある。

②東西道路の都市計画道路 高木市場線や南北道路のフェニックス通りに隣接しており、大和田地区や灯明寺地区への利便性がよい。大和田地区まで約1.0km、徒歩15分ほど。

③北西側は田園地帯(市街化調整区域)なため、将来の大規模開発が容易。福井県庁の移転先候補にあがったこともあります。

④周辺に学校や県営団地、工業地がある。

⑤都市計画道路の整備計画がある。

福井市都市計画マスタープランによると踏切から西側の芦原街道まで補助幹線道路の計画があります。最近整備された高木市場線の延長であり、整備されるのは同程度の道路(w=16m、両側歩道の2車線道路)と推定されます。

駅レイアウト例

候補地①に駅が設置された場合を想定して駅レイアウトを考えてみました。普通・快速しか止まらないとすればホームの長さは6両編成分(約120m)になります。森田駅のホーム有効長約130m(かさ上げされた延長で計測)及び石川県で計画されている西松任駅(6両編成対応ホーム有効長130m、2面2線相対式ホーム)を参考にしました。水色の想定ホームはMAX約160mを確保してあります。前後にスロープ等を設置してもホーム有効長は大丈夫です。線路改良を最低限とするために相対式ホームとしました。ちなみに、ホーム南端の場所(用水を挟んで南側)には1970年頃まで九ヶ踏切がありましたが、歩行者の死亡事故があったため廃止されました。

駅はおそらく無人駅になると思いますので、駅設備は改札と待合室、トイレ程度になります。地域交流の拠点として公民館や交流スペースも追加される可能性があります。駅前広場はバス・タクシーのロータリー(乗降所)とパーク・アンド・ライド駐車場です。事業の実現可能性から、施工範囲を控えめに算出しましたは、西側道路(至 灯明寺の文字の下の道路)まで造設される可能性もあります。

 

 

※(都)高木市場線はフェニックス通りより東側です。踏切から西側は市道中央2-413号線、東側からフェニクス通りまでは市道北部2-168号線になります。図は福井市監理課サイトより引用。

 

駅名はどうなるのか

候補地①に駅ができた場合、駅名はどうなるのか。有力候補は「北福井駅」ですが、地名から「越前高木駅」、地区名から「中藤島駅」も考えられます。ちなみに「高木駅」というのは国内に3駅あります。

 

現地の様子

以上の想定を踏まえ、2020年5月24日、候補地①の現地調査をしてきました。

全体

フェニックス通り跨線橋より。

 

線路両脇にはホーム設置できるだけのスペースがあります。

九ヶ踏切跡

この場所に第四種の踏切がありました。

 

東側道路

南側からです。

 

ちょうど福井駅の電車がきました。

 

謎の三角スペース、周辺が田園地帯の頃からありました。

高木踏切

高木踏切は両側歩道つき2車線道路に拡幅する計画があります。大和田地区から灯明寺地区に抜けられるため、交通量の多い道です。

 

大和田方面(東側)

 

福井駅側(南側)

 

森田駅側(北側)

踏切から南側

福井駅方面です。

 

私の想定ではこの両側に相対式ホームをイメージしました。

 

踏切から北側

森田駅方面です。九頭竜川橋梁に向け、ここから登り勾配が始まります。

 

 

上り線(右側)は単線時代からある線路であり、旧九頭竜川橋梁の右側(上流)に現在の上り線用橋梁が建設されたため、橋前後で線路がカーブしています。旧九頭竜川橋梁は上下線の間にありました。

 

踏切東側

森田駅側(北側)

 

踏切

 

福井駅側(南側)

 

駅前広場(北側より)

駅舎や駅前広場、駐車場の想定地です。南側は住宅地のため、乗入れ口は北側道路に設置されるでしょう。

 

踏切北西側は田が広がっています。

 

駅前広場(南側より)

 

西側道路

東側は工場や倉庫が点在していますが、西側は新興住宅地です。高木西エリアは新興住宅地なのに道路が入り組んでいてわかりにくいです。

 

 

以上、北陸本線 福井駅~森田駅間の新駅設置場所の検討結果でした。2007年開業のえちぜん鉄道 日華化学前駅、八ツ島駅の設置場所もおおよそ当てたので今回も当たったらうれしいです。

 

雑記記事一覧