東洋経済『都市データパック』編集部が毎年この時期に発表しています住みよさランキング2019が発表されました。今回は算出指標やランキング対象について大幅な変更を行った結果、2018年の結果との連続性はなくなったそうです。
住みよさランキングの算出方法とは
算出に使用した指標は2018年は16指標でしたが2019年は22指標に増加。人口当たりの犯罪件数や交通事故件数、子ども医療費助成の対象年齢、水道料金、そして気候(夏暑くなく、冬寒くなく、日照時間が長い都市が上位)などが追加されました。より身近な近い指標が追加されていますね。気候の指標って北陸に不利になりませんかね。
また、東京23区の千代田区・中央区・港区をランキング対象から外されました。この都心3区は昼間人口と夜間人口で3倍以上の差があり、ビジネス街の性格が強く、多くの指標で圧倒的上位になり、地方都市を含めたランキングにはそぐわないと判断したそうです。
全国4位に福井市!上位100位内に福井県内から7市がランクイン
住みよさランキング2019年の結果ですが、全国4位に福井市が入りました。福井市は利便度(42位)と富裕度(67位)が高く評価されたのが理由です。
4位の福井市を筆頭に、6位の敦賀市、38位の坂井市、46位の越前市と、上位100位内に県内9市のうち7市がランクインしました。
全国のランキングの次の表のとおりです。
東洋経済オンラインより引用
上位100位内には北陸の各都市がランクイン
1位の白山市(石川)を筆頭に上位10位内には3位野々市(石川)、4位福井市(福井)、6位敦賀市(福井)、7位黒部市(富山)、8位能美市(石川)、9位魚津市(富山)と北陸の都市が7市入っていて、北陸の都市ランキングかと思いました。上位100位内に広げますと、福井県は9市中7市、石川県は11市中7市、富山県は10市中8市と北陸のほとんどの市がランキング上位に入っています。レベルが高い争いですね。
北陸の市の共通した特徴としては住宅の延べ床面積が広いことがありますが、それ以外の指標については共通する傾向はなく、上位になっている指標は分散しているそうです。基礎となる指標がそもそも高いため、総合評価で高くなるのでしょうか。北陸はこういうランキングではいつも上位に来るため、「北陸クオリティ」と呼ばれています。
去年の幸福度ランキングでも1位福井県、4位石川県、5位富山県と北陸3県が5位内に入っています。(参考:最新通信簿!47都道府県「幸福度」ランキング)
地元民としては確かに生活はしやすいけどそれが高評価を受けているという実感はありません。それは全国トップクラスの住みよさに慣れてしまった贅沢なことなのでしょう。
「越前カニなんて近所のスーパーで数千円で買える。海沿いに行けばズワイガニも1万円ほどで買える」と県外の人にナチュラルに煽ってしまっていることに気が付いていないことと一緒なんでしょう。
全国トップクラスの生活を楽しみましょう。